羊蹄山麓プチ秋旅

2日目は
後志ミュージアムロードを
ひた走る。

共和町にある
「西村計雄美術館」

日本のセザンヌ・・・
と、つぶやきたくなるような
才能溢れる画風。

91歳まで絵筆を握り続けた
共和町生まれの画家
西村計雄。


晩年、没頭したのが｢箱絵」

お菓子などの箱のふたを
そのままキャンバスにして
自由に描いた作品群。

箱のロゴやデザインを
残したまま、
絵の具で描いていった箱絵。

形や奥行きがひとつひとつ違っていて
ひとつひとつの存在感が
面白い。


あ、虎屋のようかんの箱！
これは・・・さかさまにすると・・・
お、栗饅頭の箱♪


在りし日の老画家の
センスあふれるユーモアに
感動＆共感。



｢西村計雄美術館」を後に
ハンドルを海に向ける。


あ・・・
潮の香り。

海だ。
日本海だ。


海を眺めながらたたずむ
｢木田金次郎美術館」


生涯を北海道で過ごした
木田金次郎。

一日の労働の後、
この海を眺めながら
すぐそこの岩場に
両足をふんばって
この岩内の波頭を
キャンバスにぶつけていったんだろうか。


画家は
空の上で
今、ゆっくりと
ふるさとの海を
上から眺めながら
スケッチしているんだろうか。


海に寄り添う美術館の
まん前の公園。

ベンチは
ヨットの形をしていた。


誰もいない
秋の初めの
海の椅子。


画家の創作魂が
そこに座っているかのようだ。


ふるさとの海は
今も変わりませんか。

金次郎さん。