この一杯のために
あののんびりやさんの
沖縄の人が
行列をするという・・・。

生粋の首里人に愛される
極上の「沖縄そば」

「首里そば」です。


1933年まで首里にあった
名店「さくら屋」の直伝レシピを
今に伝えるお店。

お昼どき、お腹空いたね～
首里あたりで沖縄そば食べる？と
のんびりＭacで検索して
ヒットしたのがこの「首里そば」

知らないとは恐ろしい。
カーナビに連れられて（笑）
1時ごろ、
首里そばとのれんが下がる
古民家に到着。
ん？ん～？

人・人・人ぉ～・・・！

玄関から人がはみ出している。
沖縄でこの行列はかなりレア。
とんでもない名物そば屋に
ふらりと来ちゃったらしい。

だが、沖縄そばだ。
回転は早いだろうと
めったにしないが、
行列に並ぶ。

意外にサクサク進んで
10分もしたらお店に入れた。
その店内も・・・
普通の民家。
奥の部屋には
アップライトのピアノが置いてある。

映画「うどん」の
沖縄ヴァージョンである。


シンプルなお品書き見て
「沖縄そば」＆「じゅうしぃ」を
オーダー。


「首里そば」


う、旨い・・・
丼の底まで見通せる
澄んだスープ。
豚肉と鰹節、島塩だけで
丁寧にじっくりとった
白金色のスープは
滋味深い・・・とはこのこと。


そして一番の特徴は
固くモチモチ、噛み応え満載の
独特の食感の麺。
「のびる」なんてことは一生ないような
背筋のピンと通った
コアマッスルのしっかりした麺。


朝4時から仕込みをはじめ、
手で丁寧にこね、
手もみに2時間。
あまりに固いので麺棒では伸ばせないため、
壁に穴を開けて
テコの原理で伸ばすという。

固いけど
その固さが病みつきになる。

その麺の上には
たっぷりの泡盛で4時間煮込んだ
三枚肉と赤肉。
かまぼこ2枚と生の針生姜。

沖縄そばには紅生姜がほとんどだが、
麺とだしの風味が変わるからと
生にこだわり、
しかも注文を受けてから刻むという。

朝4時から仕込んで
お客さんに出すまでに
7時間かかるという
伝承の首里そば。
1日60食作るのが精一杯で
午後2時には完売してしまうらしい。

Macとカーナビに
連れられて
ふらりと立ち寄って
食してしまった。


奇跡の首里そば物語である。