地球の記憶をとどめる特別な場所。
それが南極大陸。

「剥き出しの地球が
　そこにはありました」

そう語るのは阿部幹雄さん。
報道写真家にしてビデオジャーナリスト。
第49次・50次の南極観測隊に
危機管理のフィールドマネージャーとして
参加。

ヒマラヤ、カムチャツカ半島、
チベット、北極・・・。
世界中の辺境・秘境を取材してきた
阿部さんにとって、
南極大陸は、地球上どこにもない
特別な場所。

昨日、市内で阿部さんの講演会があり、
番組や美味しいご飯会仲間のご縁から♪
司会をしてきました～。



5億6千万年前
東西二つの大陸が衝突・分裂を
繰り返して誕生したといわれる
ゴンドワナ超大陸の存在を
示すのが、この赤い宝石。

南極大陸のセール・ロンダーネ山地で
調査隊が採取したもの。

5億6千年前の剥き出しの地球が
そこにあるそうです。

地球のプレートが激しくぶつかって
石と石の間に
こんな美しい宝石が生まれる。
サファイヤも見つかったそうです。

南極大陸。ゴージャス。

岩石がこんな美しい模様を描く。
地球は、芸術家。
マグマのエネルギーが
描いた抽象画です。

白い嵐とブリザードの
南極大陸で
3ヶ月間、テント生活。
移動はスノーモービルか徒歩。
過酷で危険な調査。

隊員たちの支えはおいしい食事！
親子丼・さわらの照り焼き
鶏の赤ワイン煮、エビの天ぷら。
プロのシェフのお料理を
フリーズドライに！
お正月には生ちらしも♪

隔絶されたハードワーク。
人間、おいしいもの食べていれば
みんなニコニコ。
喧嘩しないんだって。

で、これは何でしょう？

南極の氷。

２～３万年前の地球の空気が
溶け込んでいます。
白っぽく見えるのは
昔々の地球の息吹。

グラスに水を注ぐと
しゅわしゅわと、音がする。
地球のささやき・・・。

阿倍幹雄さん。
この秋、三度の南極へ向かう予定。