街のオアシス
街路樹や植栽。

ショッピングセンターの前の
街路樹の幹に
こんな看板が。

そうなの。

名もなき花なんて
言われちゃうけど、
ちゃんと名前があるんだもん。

ボクはヤマボウシ。
私はピンカミノール。
宿根草よ。
毎年、青い小さな花を咲かすの。
だから、
自転車で踏まないでね。
自転車のタイヤ、細いけど、
ちょっと痛いの。
大事な根がケガしちゃうの。
だから、私たちのおうち、
そっと見守ってね。


草花や木に
ちゃんと名前がある。
愛される理由がある。

人の心の優しい部分に
そっと訴える
草花目線の
草花を主格にした看板。

大事なこと
気づかせてくれます。



小さな子供への虐待のニュース。
耳にするたびに
胸が詰まり、
いつも思う。
幼い彼らは
愛らしい、可愛らしい名前が
つけられていて、
それは残酷な現実と
皮肉すぎるほど対照的で。
そして、いつも思うんです。
この子らに
名前をつけたときの思いに
立ち戻れなかったかと。
子供の幸せな未来を
その名前にこめたはずなのにと。


名前。
それは
愛される証です。
誰かが
あなたを愛している証です。


名前のない花も
名前のない子も
いないはず、です。

雑草と言う草も、ないよね。

秋色の落ち葉、見つける。

しみじみ思う季節が
すぐそこに。


8月よ、さようなら。