ライブ&イベント タイムテーブル DJ メール プログラム 特別番組 ゲスト情報 最新情報 TOP
  AIR-G' ON AIR LIST
放送中のプログラム brilliant days 08:30~11:00

[過去の放送]

2012年2月19日

北海道の水道

今週のキーワードは<北海道の水道>。
北海道に最初に水道ができたのは函館です!
お話を伺ったのは「北海道教育大学函館校 教授 根本直樹さん」です。
根本直樹さん
国内初の近代水道は1887年(明治20年)、外国人の設計・監督により横浜で始まりました。
その2年後、明治22年に函館に敷設されています。
国内2番目の函館水道は日本人技師によるもの。近代水道をつくる上で日本人が取り組んだのは初めてでした。
実は、着手したのは横浜よりも早かったのですが、この時に大火が発生し復興を優先、計画は取り下げられたのです。
函館の街は海岸地帯から近いため、井戸を掘っても塩水になってしまい、適した飲料水が取りにくかったといいます。
また、川を流して飲料水としていたので衛生的ではなく、コレラの発生により多くの市民が犠牲になりました。
そのため市民の間で水道設置に対する要望が強く起こっていたのです。
最初は、当時の市街地だった函館山周辺に敷設。
配水管には木管の話も出ていたそうですが、長期的な見方をして良いものをと鋳鉄の管を使用。
数十軒共同でライオンマークの取水口があり、ハンドルで開け閉めし、そこに皆が給水に来ます。
取材中風景
このような配水場を何ヶ所かに分けて設置。
段々、拡張されていきました。
函館水道は、函館の都市化に関しても大変な意味があったと先生はおっしゃいます。
大火が多かった函館に、防火栓・防水などの消防体制にも大きな影響を与えたのです。
すると、防火体制も良くなった事で、人々は家に投資するようになり、函館の街はどんどん都市らしくなっていったといいます。ちゃんとした生活水があって、また、水から波及していく面でも水道は大事な要素だったのですね。
北海道初、函館の元町配水場は100年以上たった今も残され、現在もその役割を果たし続けています。
100周年を記念して平成元年からは水道公園として整備され、市民の憩いの場としても利用されています。
配水池や、当時のレンガ造りの建物も現役で管理事務所として使われています。

●今週のプレゼントは「電器ポット」を2名の方に。

★番組の感想をそえて、2月25日(土)までに応募してください。
電器ポット
○来週のキーワードは「雄冬岬」です。

<ディレクターYの編集後悔記>
今回のインタビュー約40分。
この水道で街が整備されて、より住みやすくなり人も集まってくるようになったのですね。しかし、函館は公園などの公共施設を市民が作ってゆくという先進的な街なのですね。

2012年2月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29
前の月   次の月
この番組について
過去の放送
過去の放送リスト
Mail


北海道創価学会


山口 由美
Yumi Yamaguchi

私たちの住む、ここ北海道には、まだまだ、知らない自然や文化、そして歴史の魅力が一杯あると思いませんか。

知っているようで知らない「コト」や「モノ」の宝庫。まさに北海道は宝島ですね。

この番組は、毎週いろいろなキーワードについて、北海道の自然が持つ魅力や不思議をゲストの方のお話を交えながら、楽しくゆったりとお送りするプログラムです。

さて、今週はどんな宝物に出会えるでしょうか。