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[過去の放送]

2012年2月5日

イシカリワカサギ

今週のキーワードは、
日本では北海道だけに生息する<イシカリワカサギ>。
お話を「札幌市豊平川さけ科学館学芸員 
有賀 望さん」にうかがいました。
有賀 望さん
北海道にはワカサギとは別にイシカリワカサギと分類される種もいるのです。
普通に「ワカサギ」と呼んでいるものは、日本では移殖放流され、全国的に分布しています。
しかし、世界的にみると千島列島やカラフトくらい迄しかいません。
一方、日本では珍しい「イシカリワカサギ」は、朝鮮半島からシベリア・アラスカ・カナダの西部まで、広く生息しているのです。
主に石狩川の古川・余市川古川・釧路川水系の塘路湖・十勝川水系幌岡大沼・オホーツク海側の渚滑川・天塩川水系ペンケ沼等、流れのあまりない池や沼・海跡湖等で確認されています。
以前、日本ではワカサギ属は「チカ」と「ワカサギ」の2種類の分類でしたが、1957年、石狩川古川で発見され違いを認定、イシカリワカサギと名付けられました。それ以降、3種類に分別されています。
イシカリワカサギの大きさは10から15cm。アブラビレが若干長い、すこしズングリして見える等の違いはあるものの、見た目では区別できません。
取材中風景
専門家でも解剖して気道の位置を調査しないと判断できないそうです。
ワカサギの孵化事業ではイシカリワカサギの生息場所に放流することもあるようです。
又、そこから親も捕獲するので混ざっている可能性も考えられます。
ワカサギ漁をしている所では、仮にイシカリワカサギが捕れていたとしても見分ける事もできませんし、味も変わらないようで、知らずに食べているかもしれません!
生息環境も限られ、数も少ないく、環境省の準絶滅危惧種にあげられています。でも、ワカサギと見分けがつかないからなのか、釣りを禁止されているような制限のある種というわけでもないそうです。
また、研究対象とする専門家もあまりいらっしゃらないそうで、情報も少ないようです。
まだまだ知られていないイシカリワカサギなのですね。

●今週のプレゼントは“ワカサギの佃煮”
を2名の方に。

★番組の感想をそえて、2月11日(土)までに応募してください。
ワカサギの佃煮
○来週のキーワードは「津軽海峡」です。

<ディレクターYの編集後悔記>
今回のインタビュー約25分。
札幌近郊のワカサギの釣れるポイントにもいる可能性があって、そこでとれているかもしれないとのこと。とすると、もしかしたら釣って食べているのかも。

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山口 由美
Yumi Yamaguchi

私たちの住む、ここ北海道には、まだまだ、知らない自然や文化、そして歴史の魅力が一杯あると思いませんか。

知っているようで知らない「コト」や「モノ」の宝庫。まさに北海道は宝島ですね。

この番組は、毎週いろいろなキーワードについて、北海道の自然が持つ魅力や不思議をゲストの方のお話を交えながら、楽しくゆったりとお送りするプログラムです。

さて、今週はどんな宝物に出会えるでしょうか。