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[過去の放送]

2012年11月4日

定山渓発電所

今週のキーワードは<定山渓発電所>。
札幌市南区・定山渓温泉市街地ある小さな発電所ですが、
現在運用中の水力発電所では道内最古の施設。
この発電所によって札幌の電気需要は飛躍的に伸びたのです。

お話を「酪農学園大学教授/北海道産業考古学会会長 山田大隆さん」にうかがいました。

山田大隆さん拡大画像
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北海道は日本の近代化の中でも電力化の早い地域で、最初の発電はガス発電でした。
明治22年、北海道製麻会社が自家発電で工場を照らしたのが最初といわれています。
その後、札幌電灯舎(明治22年設立)が大通西3丁目で公共的に電気の供給を開始し、名のある旅館や商店、道庁、郵便局などと契約。
しかし料金が高く、利用者の獲得に苦労し経営難に。
事業は北海道電灯会社に譲渡され、その後も札幌電灯株式会社→北海電気株式会社(明治38年設立)と変わります。
北海電気は、市内での発電では高い電力しかつくれない、需要が増えるとガス発電では対応できない等から、明治39年、定山渓にある落差10数メートルの「白糸の滝」を利用した水力発電所の建設工事に着手します。
また、送電に必要な山鼻変電所や、鉄塔を建て送電線を通すなどシステム全体を完成させ、明治42年に定山渓発電所からの送電開始!
本格的な水力発電がスタートします。
取材中風景拡大画像
料金は大幅に値下げされ、開始時の契約数4240灯が、半年後には8531灯になり、利用数はガス発電時代の約100倍と激増。
札幌の電気事業は、定山渓発電所によって、ようやく軌道に乗ったのです。
その後、札幌水力電気株式会社という地場企業を設立し、東京資本でつくられた北海電気から譲渡されます。
昭和5年には出力800kwから1570kwに容量アップ、また、戦後からは北電の施設となり今に至ります。
山田先生は「技術発展というのは突然大きなものはできない。
スタートしたものが小さくても、それがその後の大規模化の原点であり、定山渓発電所はまさに北海道の電力技術、本格的なシステムの始まり。歴史的な意義が非常に高い。」とおっしゃっていました。
今週のプレゼントは“スタンドライト”です。

★番組の感想をそえて、11月10日(土)までに応募してください。
スタンドライト拡大画像
○来週のキーワードは「道産魚醤」です。

<ディレクターYの編集後悔記>
今回のインタビュー約1時間。
札幌の電気事業の礎を作ったと言えるものだったんですね。しかし、この発電所の前にも製材をするために厚別の滝に製材のための動力として水力が使われたそうですよ。しかし、今は製材所の痕跡はないそうです。

[過去の放送リスト]

2012年11月4日

11月4日の放送

今週のキーワードは<定山渓発電所>。
札幌市南区・定山渓温泉市街地ある小さな発電所ですが、
現在運用中の水力発電所では道内最古の施設。
この発電所によって札幌の電気需要は飛躍的に伸びたのです。

お話を「酪農学園大学教授/
北海道産業考古学会会長 山田大隆さん」にうかがいました。


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山口 由美
Yumi Yamaguchi

私たちの住む、ここ北海道には、まだまだ、知らない自然や文化、そして歴史の魅力が一杯あると思いませんか。

知っているようで知らない「コト」や「モノ」の宝庫。まさに北海道は宝島ですね。

この番組は、毎週いろいろなキーワードについて、北海道の自然が持つ魅力や不思議をゲストの方のお話を交えながら、楽しくゆったりとお送りするプログラムです。

さて、今週はどんな宝物に出会えるでしょうか。