ライブ&イベント タイムテーブル DJ メール プログラム 特別番組 ゲスト情報 最新情報 TOP
  AIR-G' ON AIR LIST
放送中のプログラム キリンビバレッジ presents 47のチカラ~私の別格~ 12:00~12:25

[過去の放送]

2008年10月10日

ファッションブランド「エルメス」のお話

おしゃれの秋!
秋は、小物使いにも凝りたくなりますが、
最近、メガネも大切なファッションツールになっていますよね。

以前のように視力を矯正するためのものではなく、
ファッションアイテムとして、髪型や、洋服、気分に合わせて
メガネを掛け替える若い人たち人が増えています。

女の子のモテる「メガネ男子」という言葉も生まれているんですけれど、
これに火をつけたのが、3年ほど前、ある出版社が出した、
メガネをかけた著名人の写真や、情報を掲載した
その名も「メガネ男子」というものなんです。

セイコーオプティカルプロダクツが、メガネ愛用者1,100人を対象に行った調査では
メガネが好きと答えた割合が、60歳以上で男女ともに、4割だったのが
20代以下では、女性の58%が、そして、男性ではなんと、75%が
メガネが好きと回答しています。

20代以下の男性がメガネが好きな理由の一位は、ファッション性かと思いきや
「顔のイメージが変えられるから」なんだそうですよ。

さて、この番組では「砂糖は脳のエネルギー源」ということで
毎月1回、頭脳明晰で、後世に名を残した人物にスポットを当てています。

今日は、誰もが知るファッションブランド「エルメス」の創業者と
それを受け継いだ人たちをピックアップします。

エルメスを代表するアイテムといって、真っ先に思い浮かぶのは、
やはり「ケリー・バッグ」でしょうか。

このケリー・バッグの名前の由来ですが、ハリウッド女優から、
モナコ王妃になったグレース・ケリーのために作られたバッグだから
名付けられたと思っている方、結構いらっしゃると思います。

ところが、このケリー・バッグの名がつけられたのは、グレース・ケリーが、
妊娠中で、お腹が大きかった時、写真誌「ライフ」にカメラを向けられ、
独身時代からエルメスの愛用者だった彼女が
その時も、手持ちのバッグであわててお腹をかくしたんですよね。

でも、結局この写真は、ライフの表紙を飾ってしまい、
この時からこのお腹を隠したバッグに
ケリー・バッグという名前がついたんだそうです。

女性なら、いつかは持ちたいと憧れるケリー・バッグですが
このバッグは、はじめから終りまで、1人の職人さんが作るため、
1つ作るのに、18時間かかるそうです。

しかも、皮選びや寸法の取り入れを含める1週間は必要という事で
ちょっとびっくりするようなお値段も、それならば納得というところでしょう。

数々の名品を生み出し、170年もの間、人々に愛され続けてきた一流ブランド「エルメス」。
その「エルメス」の創業者は、ティエリ・エルメスです。

1837年にパリのランバール通りに高級馬具の製造工房を開き、
第2回のパリ万博でグランプリを受賞しました。

2代目は、エミール・シャレルですが、彼には先見の明がありました。

1903年アメリカでフォードが自動車の大量生産を始めるとエミールは、
馬車が過去の遺物になることを見てとりました。
そこで彼は、馬具や鞍造りのステッチ技術を生かして、
婦人用のバッグや財布を作りました。

当然、ファスナーの開発にも着手し、エルメス・ファスナーのついた
革のジャケットを最初に着たのは英国の皇太子でした。

そして、経営感覚でずば抜けていたのが、5代目のジャン・ルイ・デュマ・エルメス。

23カ国に出店し、スカーフが実に、14秒に1枚売れた!といいますから、驚きです。

それでもエルメスは、「ライセンス生産はしない」のが方針で、全て、本店作り。
まさに、職人気質のブランドなんですね。

そして、商標に使っている「四輪馬車と従者」の図柄の中に乗客を描いていないのは
「お乗りになるのは、あなたです」という意味なんだそうですよ。

伝統を重んじ、パリのエスプリが効いた愛すべきブランド。
それが、エルメスなんですね。

それじゃあ、また来週。


  
番組トップへ前のページに戻る
過去の放送
2008年10月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
前の月   次の月
過去の放送リスト
坪田佳代子
Mail
日本甜菜製糖株式会社