今日は、「オーストリアのお菓子」のお話です。

オーストリアといってまず思い浮かぶのが、三日月形のパン、クロワッサンです。

これは、かつて、オーストリアがトルコを撃退した勝利のあかしとして、
トルコ国旗に記された三日月をモチーフに作ったといわれています。

それで、三日月形のパンの他に三日月形のクッキーというのもあって、
このクッキー「キプフェル」という名前なんです。

キプフェル、ちょっと言いづらいんですが、
アーモンド風味でサクサクと口どけがよいお菓子。

オーストリアの伝統的なクリスマスのおやつでもあります。

そして、オーストリアにはあまりにも有名なザッハトルテが有名ですが、
「アプフェル・シュトゥルーデル」も地元の人たちに人気のスイーツです。

アプフェルは、アップル、りんごの事で、・シュトゥルーデルは渦巻きという意味です。
小麦粉の生地にりんごのスライスを散らして
ロール状に巻いてオーブンで焼いたお菓子。
シュトゥルーデルは、果物だけでなく、
野菜や肉類などを包んで焼けば立派なおかずになります。
シュトゥルーデルは、中身を色々な具に替えても美味しい一品となる、
オーストリアの代表的な家庭料理なんですよね。

ところで、ウィーンの人たちは、午後におやつの時間を
とってコーヒーとお菓子を楽しむ習慣があります。
このおやつの時間を「ヤオゼ」というんですが、日本より遅い時間で午後4時頃。
仕事に手をいったん止めて、ヤオゼのためにカフェに出かけます。

落ち着いた雰囲気の伝統的なカフェハウスのほか、
小さなエスプレッソカフェ、菓子専門店を併設したカフェコンディトライなど
ウィーンにはさまざまなタイプのカフェがあります。

なんといっても、アルプスの天然水でいれたコーヒーは、
ウィーンならではの格別の味わいがありますね。

話は、変わりますが、オーストリアといえば、
老舗貴金属店「田中貴金属ジュエリー」がオーストリア金貨で覆われた
女性用の「金貨ドレス」と男性用ジャケット2着をつくったという
ニュースがありましたよね。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団にちなみ、
菅弦楽器が刻まれた特製金貨「ウイーン金貨ハーモニー」
1600枚（約1億6000万円相当）を使用してあるということで、
写真で見ただけで、まぶしかったですね！

金貨の重さは7.9キロ。

ウィーン金貨ハーモニーは、800余年の伝統を持つオーストリア造幣局による
現在ヨーロッパで発行される唯一の純金「地金型金貨」。

表面にはパイプオルガン、裏面にはビオラなどの管弦楽器が
浮き彫りにされている、とってもきれいな金貨なんですよ。
一枚持っているだけでも、嬉しい気持になれそうな金貨ですね。

では、また来週。