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2008年2月22日

桜餅のお話

早いもので、来週末から、3月、桃の節句も間近ですね。

近所の花屋さんで、ちっちゃいちっちゃい雛人形がついた
フラワーアレンジメントを買ってきたんですが
お花が枯れたらまたお店で生けてもらってもいいし、
今度は自分で、スイートピーとか、ガーベラとか
好きな花を生けてみようかなとも思っています。

そして、お花屋さんの帰りに必ず買ってしまうのが、桜餅です。好きなんですよね。

子どものころは、葉っぱのついたお餅なんて信じられないと
思ってましたけど、大人になると味覚って変わるものですよね。

この桜の葉でお餅をまくなんていう斬新なアイディアが
生まれたのは江戸時代のことなんです。
しかも、ヒット商品を狙ったお菓子屋さんの作ではなく、
桜の葉の処理に困った末のリサイクル品だったんですよね。

きょうは、桜餅のお話です。

名君といわれた将軍吉宗、暴れん坊将軍といった方がわかりやすいでしょうか?
その吉宗は、江戸町民の楽しみのために、花の名所だった隅田川の堤に、
さらに百本桜を植えさせ、見事な並木を完成させたんです。

お陰で春爛漫の頃には、花見客で大賑わいとなりました。

ところが、困ったことに、花のシーズンが終わると
膨大な落ち葉が残されてしまったんですよね。

掃いても、掃いても、落ちてくる来る桜の葉を見て、
向島の長命寺門前に住んでいた山本新六なる人物ははひらめいたのです。
「さくらの葉を塩づけにしたら何かに使えるのではないか・・・」
これがきっかけで誕生したのが、桜餅なんだそうです。

とはいっても、はじめから大評判とはいかず、向島近辺では、
それこそ花の季節には見物客で混雑したものの
民家も少なく江戸府内からも遠いんですよね。

桜餅の名が広く知られるまでには時間がかかったようです。
それが、花見客の増加と共に口コミで広まって、
名物といわれる確固した地位を築くことが出来たんですね。

このお餅の名前が、「長命寺桜餅」だったので、
本当にお寺が作って売っているものだと勘違いした江っ子も多かったようで
何か、寺の催事から生まれたありがたいお餅と早とちりし、
恭しく(うやうやしく)頂いた町民もきっといたでしょうね。

この桜餅、次第に売れ行きも増加して、文政(ぶんせい)7年、1824年には
およそ2万5千枚の桜の葉を漬けた樽を31個分売ったのだそうです。
桜餅に桜の葉は二枚使われていますから、電卓をたたいてみると、
なんと39万個弱!桜餅を売ったことになりますね。

えらい、数ですね!!

今の時代であれば、評判が評判を呼んで、間違いなくテレビで取り上げられて、
店でもネットでも売り切れ御礼だったでしょうね。

話は変わりますが、大ヒット商品といえば、先日お土産に、
名古屋名物「つけてミソ」を頂きました。
テレビで紹介されたのがきっかけで、ちょっと前まで、
ネットでもお店でも売り切れ続出で、入手困難になっていたらしいです。

これ、ようはマヨネーズみたいに色々なものにつけるんですが、
甘いお味噌なんですよね。
キャベツや、キュウリ、お豆腐、とんかつと、何にでもつけて美味しいんです。
ただ、名古屋の友達は「食パンにつけると美味い!」
と、言っていたんですが「・・・」
本当か!!!
興味があったら、いえ、勇気があったらやってみて下さい。

では、また来週。


  
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