映画の前に、「チョコで長生き」、という嘘のような本当の話をご存知でしょうか？

1997年8月、フランスのアルル地方に住む、
ジャンヌ・カルマさんという女性が亡くなったんですが
彼女は、亡くなった時に122歳という当時の世界一の長寿だったんです。

そのジャンヌさんは、一週間におよそ900gのチョコレートを
食べていたそうで、100歳までは、自分で自転車に乗って出かけ、
110歳まで1人で生活していたという元気ぶり。
しかも、ジャンヌさんだけでなく、1999年には、119歳まで長生きした、
当時最高齢の女性がチョコレートを欠かさず食べていたという事なんですね。

チョコと長生きの直接的な関係は分かりませんが、興味深いエピソードですね。

何と言っても、チョコレートは、健康に良いポリフェノールや、
ミネラル、食物繊維も豊富。集中力も高めてくれるなんていう話もありますよね。
それに加えて、長生きの女性がチョコ好きなんて話を聞くと、
またバレンタインの自分チョコが増えてしまいそうです（苦笑）。

さて、それでは、映画の中のチョコレートのお話です。

この映画を観たら絶対にチョコが食べたくなる作品といえば、
やっぱり「ショコラ」でしょう！

映画に登場する人たちがもう、本当に美味しそうにチョコを味わうんですよね。
チョコのあまーい、香りを思いっきり楽しんで、舌でゆっくり転がして、
実に沢山のチョコレートを頬張って、その幸せそうな事！
チョコには不思議な力があることを実感できる映画です。

どんなお話かというと、ある冬の日、小さなフランスの村に
謎めいた母と娘がやってきます。
2人は、この村でチョコレート屋さんを開くんですが
お客さんの好みに合わせて勧められるチョコレートに、
村人たちは、虜になってゆきます。

ところが、カトリックの断食週間にチョコレートを
食べる村人たちを見て、指導者である伯爵は激怒。
チョコレートショップへの出入りを禁止して、
この母娘を村から追い出そうとするのですが・・・というストーリーです。

おとぎ話のような、魔法にかけられたように幸せ感を
もたらしてくれるこの映画「ショコラ」は
アカデミー賞にもノミネートされ、高い評価を受けた作品です。

それから、「チョコレート工場の秘密」という映画も楽しい作品でしたよね。
お話の内容は、「チョコレートの魔術師」と呼ばれるワンカが、
自分が経営するチョコレート工場の見学を許可する！
と宣言するところから始まります。

しかし、見学できるのは、ワンカの板チョコに隠された金色の
招待状を当てた5人子どもたちだけ。
ワンカの案内で、チョコレート工場の秘密と魔術をくまなく
見学できるというのですが、その子どもたちを待っていたものは・・・。
という奇想天外なお話です。

この映画が日本公開された時に、ある劇場では、
チョコレート工場の扉を開けた時に、実際に劇場内に
チョコの香りが漂ってくるという、粋な演出をしていて
私も観に行きましたが、まるで自分がこの映画の中に
いるような感じがして、とっても臨場感がありました。

チョコレートの川や、テレビ仕掛けのチョコレートなんて
ユニークなものが次から次から登場してきて
創造力が豊かに広がる素敵な作品です。

また、せつないけれども、ラストシーンでは感動の涙が
頬をつたう名作映画「チョコレート」は、主演のハル・ベリーが
黒人女性で初のアカデミー主演女優賞を受賞したことでも大変印象深い作品ですね。

2001年の作品で、邦題は「チョコレート」ですが、
原題は、「モンスターズ・ボール」。意味は、「怪物の舞踏会」です。

これは、死刑執行前に看守たちが行う宴会を意味するんだそうですね。
ここまで、原題と日本語のタイトルが違うものというのは、
近年では珍しいことなんですが、映画の中で非常に重要な役割を
果たすチョコレートそのものをタイトルにしていて、
私は、とても良いタイトルだなぁと思いました。

最後に、「ハリーポッターと賢者の石」にも、印象深いシーンでチョコが出てきます。
ホグワーツ魔法学校への入学許可証を持ってきた大男のハグリッドは
ハリーの誕生日にチョコクリームがたっぷりのケーキをプレゼント。
とっても、美味しそうで、心優しいハグリッドの気持ちが伝わってきます。

それから、こちらは、全く美味しそうじゃありませんが
魔法界で人気の蛙チョコは、袋を開けると、チョコレート色を
した本物の蛙が飛び出してくるという奇抜なものでしたね。

蛙は苦手ですけど、ちょっと見てみたいですね（笑）

では、また来週。