防災・災害を伝える「絵本・児童書」
札幌市清田区里塚にある
絵本・児童書専門のセレクトショップ
「絵本屋 南風」
店内にはおよそ
3000冊の本が並んでいます。
店主の出町さんは、
元小学校の先生ということもあり
学校の図書館をイメージして
本をセレクトしているということです?
今回は店主の出町さんに
「こどもたちに災害・防災を伝える」
という視点でいくつか
児童書や絵本を選んでいただきました。
●「津波ものがたり」
著者 山下文男
全6話構成で、すべて日本で起きた
地震や津波を実録、記録に基づいた
物語で描いています。
・どうして津波は起こるのか
・津波が来るまでの時間はどのくらいか
・津波災害を防ぐにはどうすれば良いか
などの知識や情報も満載の1冊。
表紙には、1960年のチリ地震によって
日本でも被害をもたらした
津波の写真が使われています。
かなりインパクトがありますね。
●「だけど、くじけない」
子どもたちからの元気便
著者 長倉洋海と東北の子どもたち
東日本大震災後に現地入りして、
震災にあった9歳~13歳の
子どもたちの声や写真で
構成された1冊。
子どもたちの言葉や表情は
大人以上に、何か訴えかけてくるものが
あるような気がします。
放送では紹介できませんでしたが…
●アイヌの民話より
「セミ神様のお告げ」
著者 古布絵制作・再話
宇梶静江
(俳優 宇梶剛士さんのお母さん)
昔から、北の大地に住む
アイヌ民族はたくさんの昔話などを
語り継いできました。
その中には、北海道が昔から
大地震と大津波の災害に
見舞われたことを物語るものも。
「今よりもっと高いところに住みなさい」と
語り継いできたアイヌ民族の知恵と教えは
繰り返される災害への教訓として
子どもたちにも読んでもらいたい、
伝えていきたい1冊、と出町さん。
今回は、出町さんにお話を聞く中で
「児童書・絵本」というジャンルでは
ありますが、
大人こそ読むべき、知るべき本ばかり
だなと感じました。
こうした本を通して
知る、伝えていくきっかけに
してみてはいかがでしょうか?
札幌市清田区里塚2条5丁目6-5
※不定休、完全予約制となっていますので
お店に事前に確認をお願いします。