「ハドソン川の奇跡」
これは、今月15日、米ニューヨーク市マンハッタンの
ハドソン川に墜落したUSエアウェイズ機（1549便）の事故で、
乗員・乗客全員が無事救助され、大惨事を免れました事を示す
賛美の言葉だという事は皆さん、ご存じだと思います。

この事故後の記者会見で、ニューヨーク州のパターソン州知事は
「（映画の）『34丁目の奇跡』は知っていたが、
ハドソン川にも奇跡があったようだ」と述べ、
全員無事救助を喜びました。

この日の気温は、この冬一番の冷え込みといわれ
氷点下にまで下がり、救助を待った乗客は恐怖の瞬間を
振り返りながら冷静な対応に終始した機長の仕事ぶりを称賛しました。
乗客は川に浮かんだ飛行機の翼の上に並んで救助を待ち、
多くの人が凍える川に身をぬらすことなく済んだんですよね。
機体は事故から約1時間後に川底に沈みました。

そして、更に機長が素晴らしかったのは、墜落後、
2回にわたって機内を見回り、乗客全員の無事を確認して、
機外に脱出させ、自分は最後に機体を離れたんですよね。

この機長の見事な活躍で、USエアーウェイズの株価は上がり、
映画化の話や、機長の銅像を作る話なども持ち上がって
まさに、時の人！ヒーローになっています。
こんなステキな機長が操縦する飛行機に乗ってみたいものですね。

さて、今日は、この奇跡の舞台、ハドソン川が流れている
ニューヨークの冬の名物チョコをピックアップします。

ハドソン川は、主に、ニューヨーク州を流れ、大西洋に注ぐ川です。
このニューヨーク州最大の都市といえば、言わずと知れたニューヨークです。
季節を感じにくいと言われる都会。
日本とは違って、季節に敏感じゃないアメリカ・ニューヨークでも、
これが出てきたら冬だよね、と感じさせてくれるお菓子があるんですね。
マロマーズというもので、90年以上ずっと
冬季限定のお菓子として発売されています。


マロマーズは、クッキーにマシュマロを載せ、
チョコレートでコーティングした、一口サイズのかわいいお菓子。
日本で、似たようなお菓子というとエンゼルパイが近いでしょうか。
このマロマーズが生まれたのは1913年、ニューヨークのお隣ニュージャージー州。
そのほとんどがニューヨークだけで売られてきました。
どうして、冬にだけ作られていたかというと、単純に暖かいと、
運搬中にチョコレートが溶けてしまうからなのだそうです。

寒くなり始める11月頃から3月終わりまでしか作られていなくて、
70%以上がニューヨークで販売されているそうです。
まさしく冬季のニューヨーク限定のお菓子です。
冷蔵庫でキンキンに冷やしておいて、暖かい部屋で口どけを楽しむのが、
正統派ファンの楽しみ方だとか。
冬の間にマロマーズを買いだめしておいて、夏に楽しむ人も多いようです。

カロリーが高いことでも有名ですが、なぜかこのお菓子
ホリデイシーズンに一人ぼっちでテレビを見る
寂しい都会のシングルの方のお供として人気があるそうです。

スーパーのお菓子売り場に何気なく置かれているので、
旅行者が買うには、名物とは分かりづらいのでしょうが
これからニューヨークに行く機会のある方、是非お一ついかがですか。

日本でも、冬季限定のアイスや、チョコなど色々ありますが、
限定という言葉に結構人は弱いものですよね。
ただ、このマロマーズ、パッケジーに特に冬季限定とか
、ニューヨークのお菓子などという表示はありません。
なので、いかにも限定品というのではなく、知る人ぞ知る、
ニューヨーク通のお土産としてかえって喜ばれるのではないでしょうか？

さて、ニューヨーク市は、アメリカ最大の都市であり、
ロンドン、パリ、東京と並ぶ最高水準の世界都市というのはあまりに有名ですが
1776年から1790年まではアメリカ合衆国の首都でだった事はご存じでしたか？
近郊を含む都市圏の人口では、東京（東京圏）、メキシコシティ、
サンパウロに次ぐ世界第4位の規模なんですよ。
また国連本部があり、ホワイトハウスのあるワシントンとの対比で
ニューヨークの一語で国連を示す場合もあります。

ところで、ハドソン川の奇跡で一躍脚光を浴びている
USエアウェイズですが、どんな航空会社かというと
アメリカ国内で5番目に大きな航空会社です。
本拠はアリゾナ州テンピで、3万6,000人のプロを世界中にかかえ、
世界の230都市に運航しています。

それじゃあ、また来週！