こんにちは、そして、明けましておめでとうございます。
このお正月三が日で、今年の目標を決め、
気持ちを新たに頑張ろうと思っている方も多いでしょう。

私も、今年は気合が違います。
何と言っても、例年より、お正月の縁起物を倍増し、
少しでも福が舞い込むようにと祈っているわけです。
注連飾り、鏡餅、干支の置物、御節に、お屠蘇、
光沢のある緑の葉に、真っ赤な実をつける
こちらも縁起の良い、センリョウと、
これだけ取り揃えたわけですから、
またとない縁起のいい年になって欲しいものです。
ただし、予算の関係で、どれもサイズは
例年の半分くらいのものになっていますが
そこは、数で勝負ですね。
そして、ダメ押しで、干し柿も買ってみました。

干し柿は、お正月には縁起物として鏡餅に添えたりしますよね。
もちろん、、おやつにそのまま食べてよし。
なますに加えたり、お菓子にしたりと、
いろいろな楽しみ方ができます。

干し柿を初めて食べたのは小学生のとき。
口に入れたとたん、、「これ腐ってる！」と
せっかく高価な干し柿をくれたおばあちゃんに、
かじりかけの干し柿を返したのを覚えています。
なんて、おばあちゃん不幸な孫でしょう。

大人になって、やっと干し柿の魅力に気付きましたね。
ということで、今日は、古くから薬用にも
利用されてきた「干し柿」のお話です。

干し柿にもいろいろあって、竹串に刺して乾す
串柿というのを皆さんはご存知でしょうか？
これは、やや小型の柿を使い、鏡餅に飾られます。
鏡餅のお飾りに何を使うかは、
公家、武家の流れや地方などにより様々ですが
一例としては、鏡餅の餅は鏡、橙は玉、そして串柿は剣を表し
「三種の神器」を構成しているそうです。
また1本の竹串に10個の干し柿を刺し、両端に2個ずつ、
真ん中に6個を置くため「外はにこにこ、仲むつまじく」という
語呂合わせで、家庭円満の願いが込められているという説もあります。
何かと腹立たしい事が多いのは
今も昔も変わらないのかもしれませんね。
まずは、家族仲良く円満で。
これが、一番です。

お正月の縁起物、干し柿ですが、見た目が、
しなびきっていて、ぐったりしているところが、
ちょっとなぁ・・・、と思っている方。
干し柿には、縁起が良いとされているだけの実力があるんですよ。
干し柿は、古くは、その薬効もよく知られ、疲労回復、
風邪の手当法などに利用されていました。

干し柿というのは、秋に収穫した渋柿の皮をむいて干し、
一ヶ月ほど日差しや乾燥した寒風にさらして作られます。
乾燥して縮み、黒っぽい表面に白い粉が
ふけば渋みも抜けて、食べごろになります。
渋い柿をおいしく食べる、またたくさん収穫したものを
長期保存できるように加工した干し柿は
自然と時間、先人の知恵が産み出した食べ物なんですね。

その干し柿は、甘柿の約3倍以上のβ-カロテンを含んでいます。
β-カロテンは、強い抗酸化作用で活性酸素を除去して、
また必要に応じて体内でビタミンAに代わり
粘膜を強くする働きがあります。
なので、体の抵抗力を高めて風邪予防に、
また肌の乾燥を防ぐことにも役立ちます。
寒くて乾燥する季節の風邪予防、美肌づくりにお役立て下さい。

さらに干し柿には、β-カロチンの5倍もの発がん抑制効果が
報告されているクリプトキサンチンも、多く含まれています。
聞いたことないもない成分ですが、何かとても身体に良さそうです（笑）

また、カキに含まれる渋味成分は、水溶性タンニンの1種で、
これはポリフェノールの仲間です。
干し柿は、まったく渋みが消えてしまっていますが、
このタンニンの量は減らず、渋柿と干し柿でほとんど同じなんです。
このタンニンには、血液中のアルコールを分解する働きがありますから、
なにかとお酒も多く飲みがちな今の時期にはぴったりですね。

そして、特に女性に嬉しいのは、干し柿は水分が抜けることで
重量あたりの食物繊維の含有率が高まります。
お正月は、野菜不足で食物繊維がとれにくくなったりして、
お通じが悪くなる方もも多いようですから
食物繊維が豊富な干し柿は嬉しいですね。
また、どうしてもごちそうが続いたりで、
いつもよりたくさんの量を食べ、お腹がぽっこりと。
干し柿に含まれる水溶性の食物繊維は、コレステロールを
吸収して一緒に排出する働きもあって、
ぽっこり解消に一役買ってくれそうですよ。

それでは、皆さん、お正月太りに気をつけつつも
ちょっぴりハメを外して、楽しいお正月をお過ごし下さいね。

では、また来週。