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2006年4月7日

アップルパイのお話

今日はアップルパイのお話です。

学生時代に、焼きたてのアップルパイを出してくれる喫茶店によく行きました。
あの、パイが焼ける時の臭い・・・、たまらなく美味しい臭いですよね!
バターがとける香ばしい香りと、りんごの甘酸っぱい香り・・。
最高に贅沢な時間でした。

さて、このアップルパイは、アメリカを代表するデザートです。
「アップルパイのようにアメリカ的だ」
「As American as apple pie!」
という慣用句があるほど、アメリカを象徴する食べ物です。

アメリカでは、日常のほかにも、サンクスギビングデイにも、七面鳥の丸焼きや
コーンブレッドのほかに、アップルパイを出すことが多いんです。

そして、アメリカ人はなんといってもアイスクリーム好き。
アップルパイにも、アイスを添えて出すことがあります。
これは、アップル・ア・ラ・モードと呼ばれています。

アップルパイの歴史は、かなり古く、中世にさかのぼれます。
もともと、イギリスやオランダなどでポピュラーな食べ物でしたから
植民地時代にヨーロッパからアメリカにレシピが渡りました。

そのアップルパイに使うリンゴもヨーロッパ、イギリスから渡ってきました。

リンゴをアメリカ中にひろめた功労者は、とっても有名な人なんですよ!
ジョニー・アップルシードと呼ばれる人です。
アップルシードは、日本語で、「リンゴの種」ですね!
本名は、ジョン・チャップマン。

リンゴの種と呼ばれるほどリンゴにゆかりのある彼は、
1775年マサチューセッツに生まれ、膨大な量のリンゴの種を集め、
中西部の開拓地を旅しながら種をまいていきました。

伝説によると、裸足で、錫(すず)のポットを頭に被っていたそうです。

・・・・・・・・なんで??

なにものかが、落ちてきても、頭にダメージを受けないためかい?
そうなのかぁ。
そんでもって、足裏の刺激で、健康促進!
やっぱり、はだしが一番!!
と、言ったかどうかは定かではありませんが
とりあえず、この分かりやすい格好のジョニー・アップルシードは、
次々にリンゴの種をまき、彼がまいた種から育った木がもたらしたリンゴは、
アメリカ人の生活に喜びをもたらしました。

どうして、ジョニー・アップルシードがそんな過酷な旅をしたのか、
その理由は定かではありませんが
この無欲な行いによって、今も聖人のような存在になっています。

ところで、皆さんが思い浮かべるアップルパイは、どんなものでしょう?
網状のパイ生地がリンゴの上にあるもの。
それとも、底の部分にだけパイ生地を敷いて、
その上にリンゴがのっているものでしょうか?

そこだけパイ生地があるものは、シングル・クラスト。
パイ生地が、上からもかぶせてあるものは、ダブル・クラストといいます。
アメリカでは、ほとんどがダブル・クラストで、
網目状のものもシングルもほとんど見かけません。

そして、アメリカのパイ生地は塩気が強いんです。
それから、シナモンもきついですね。
アメリカ人は、シナモン好き。

ということで、あー、アップルパイが食べたくなってきました。
それじゃあ、また来週!


  
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