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2005年12月9日

ティファニーのお話

この番組では、「砂糖は脳のエネルギー源」ということで
毎月一回、頭脳明晰で、後世に名を残した人々にスポットを当てています。

今日は、クリスマス間近ということで、
この人「ティファニー」に注目してみましょう。

多くのブランドがそうであるように、「ティファニー」は
創業者チャールズ・ルイス・ティファニーの名前から来ています。

ただし、彼一人で作ったお店ではありません。
1837年、彼がニューヨークのブロードウェイに
ジョン・B・ヤングと2人で開いたお店、
それが、文具と装飾品のお店「ティファニー&ヤング」でした。
このお店がティファニーの原点です。

資本金は、チャールズが父親から借りた1000ドル。
このお店は、ファンシーグッズやステーショナリー
日本や、中国から輸入した骨董品を扱う小さなお店でした。

1845年には、最初のカタログを発行して
これが、現在発行されているカタログにも
「ブルーブック」として受け継がれています。

あのティファニー独特の水色のパッケージ、「ブルーボックス」は
このカタログの色から来ているんですね。

その後、1848年2月に、ティファニーは革命から逃れてきた
フランスの貴族たちから宝石を手に入れます。
これが、アメリカに最初に渡った重要な宝石として記録されています。
これにより、ティファニーはアメリカを代表する
宝石商としての地位を確立しました。

チャールズ・ルイス・ティファニーは、
「キング・オブ・ダイヤモンド」として広く知られるようになったのです。

そして、1878年記念すべき出来事がおきます。
南アフリカのキンバリーで287.42カラットの
イエローダイヤモンドの原石が発見され
ティファニーは、これを1万8千ドルで購入。
現在、このダイヤモンドは、90面カット:128.54カラットの
ティファニーダイヤモンドとして5番街本店の入り口に展示されています。
128.54カラット・・・。
デカイ!!
指輪にするのは無理ですよね!?

もう一つ、ティファニーといって忘れてならないものが、
アメリカをある象徴するものがティファニーの手によるものなんですが、
それは何かっていいますと
なんと!「アメリカ合衆国の公印」なんですよ!!
1885年に製作されたこの公印は、1ドル紙幣に使われ、
多くの人々の目にとまる事になりました。

ティファニーが日本に知られるようになった大きなキッカケはやはり、
オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」でしょうね。

でも、その当時、ある新進の女流作家でさえ
「ティファニーで朝の食事をするのが夢」と語っていたくらい
ティファニーが宝飾店とは、知られていなかったんですね。

長い間、日本では知る人ぞ知るティファニーだった訳ですが
一流の方々というのは、やはり違いますね。
川端康成や三島由紀夫は、ティファニーで名前入りの
レターセットを作ったんだそうですよ。

今では知らない人はいないというほど有名になったティファニーですが、
ティファニーの売り上げがぐーんと伸びた時があります。
それは、昭和60年。
この年の11月、英国留学から帰国された
浩宮さま(現、皇太子さま)が、お后(おきさき)候補を訊ねられ
「贅沢を避けるという意味で、金銭感覚が自分と同じ人であって欲しい。
ニューヨークのティファニーで、あれやこれや物を買う人ではちょっと困ります」

浩宮さまの意図とは逆になってしまったんですが
このお言葉で、一気にティファニーの知名度が上がり
その年のクリスマスのティファニー商品の売り上げは、大変なものだったようです。

ティファニーの名を全国的に知らしめたのは、オードリーではなく
実は、皇太子さまだったのかもしれませんね。うふふ。


  
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