今年の本屋大賞に選ばれた宮下奈都さんの小説「ヒツジと鋼の森」を
早速読みました。
ピアノの調律に魅せられた一人の青年が人として成長していく物語で
穏やかで幸せな気持ちになれる小説です。
作者の宮下さんは2013年4月から北海道の新得町トムラウシで
山村留学制度を利用して、ご主人・お子さん3人と生活しました。
トムラウシの自然や空気感が伝わる描写もたくさん出てきます。
宮下さん一家は新得の暮らしの中で見かけた動物や鳥などを調べるため
図書館をよく利用していたそうです。
本のタイトルは、ピアノの音を生み出す羊毛フェルトに覆われたハンマーと
鋼の弦をあらわしてしています。
この物語の着想は、小さい頃に買ったピアノを調律に来た人が
「このピアノはいい羊がいるからまだまだ大丈夫だよ」といった言葉が
新鮮で、調律について興味がわいたことにあるそうです。
読みながら、誠実に仕事に向かっている人たちの姿がとても素敵だなと
感じました。
おススメの一冊です。
スローな休日 ~チーズ工房 編~(147)
厚岸町「森高牧場」
創業以来60年、町の牛乳屋さんとして親しまれている森高牧場の
自然放牧の牛から絞るミルクは、コクがあってさらりとした味わいです。
そんなミルクから丹精込めてつくるチーズは、ミルクの良さを一番素直に
表現してくれる「ゴーダチーズ」。
食べやすいと評判で、薄く切って焼くとまろやかさが増します。
直営ショップで販売している「チーズモッフル」は、お持ちにチーズとハムを
はさんでワッフル状に焼き上げたもの。こちらも人気の商品です。