今日は、癒し系のスイーツ「コンフィチュール」のお話です。

あるパーティーに出席した時に「コンフィチュールはお持ち帰り頂けます」と
言われたんですが「それてって、何を持って帰れば良いんだろうね」と
顔を見合わせる姿もありました。

「コンフィチュール」ご存じない方の方が多いかもしれません。

「コンフィチュール」とは、フランス語で「果物の砂糖煮」つまりジャムのことです。

日本ではジャムは、パンに塗って食べるものというイメージですが
フランスでは、日本で言えばお味噌や、お醤油のようなもの。
生活に欠かせない食材で、パンにつけるだけじゃなく、
紅茶に入れたり、お肉料理や、魚料理にだってかけちゃいます。

日本でこの「コンフィチュール」の名前を一躍有名にしたのは、
数年前に放映されたあるテレビ番組でした。
そこに登場したのが「クリスティーヌ・フェルベール」という女性のパティシエ。
彼女は、多くのパティシエから「ジャムの妖精」とまで称えられ
彼女の「コンフィチュール」は千年近い
ヨーロッパのジャムの歴史を変えたとまでいわれています。

彼女が作るものは、これまで抱かれていたジャムの概念を覆すほど、
フィレッシュでフルーティなものだったんです。

フランスの6星シェフ、アラン・デュカスや、天才パティシエ、ピエール・エルメ
人気のショコラティエ、ジャンポール・エヴァンなどからも絶賛されました。

彼女のお店「メゾン・フェルベール」は、ドイツ国境に近い、
フランス、アルザス地方の小さな町にあります。
地元で採れた新鮮な果物を使って作られる「コンフィチュール」の種類は、
なんと数百種類にも及ぶそうです。

実は、そのジャムの妖精「クリスティーヌ・フェルベール」のもとで修業し
現在、羊蹄山の麓、真狩村でジャム職人をしている女性がいます。
彼女の名前は、鈴木方子（まさこ）さん。
彼女のお店「ラ・ベル・コンフィチュール・マサコ」では、
その月、限定のジャムが作られていて
12月は、りんごやマルメロ、クリスマスに因んだジャムたちになるそうで
12月15日前後の発売予定だそうです。
真狩以外でも、札幌などで買えるお店もありますから、
興味のある方は、ホームページでチェックしてみて下さい。

ひと匙（さじ）で、簡単なお料理にグッと高級感を添える
魔法のジャム、「コンフィチュール」は、
時間がなくっても豊かに暮らしたいと願う人にぴったりです。

さて、おまけのお話ですが、先日本屋さんに平積みされている
新刊コーナーで、笑えて癒される異色の写真集を見つけました。

あの「バカの壁」の著者として有名な養老孟司さんの
飼い猫の写真集で「うちのまる」というタイトルです。

このまるちゃんという猫、ものすごく変な座り方をするんです。

太い脚を広げて前に思いっきり投げ出して、
まるで人間が座イスに座った時みたいな姿勢で
おっちゃんこするんですよ。
普通の猫じゃあこんな芸当は出来ません。
骨はどうなってるのだ？？？
と、言いたくなるんですけど、
でも、その姿が本当に可愛いんです！！

でっかいからすぐ疲れるのか、階段の途中で
「あたし、座ってますけど、何か～？」ってな感じで、
休んでたりするんですよね。しかも、いつもだらだらしていて妙に面白い。

養老孟司先生は、「まる」を見てると働く気が失せるといっているんですが
大事な資料に乗っかられたり、パソコンの上を歩かれたりしても、
仕方ないかぁと思わせる魅力がまるちゃんにはあるんですよ。
因みに品種は「スコティッシュ・フォールド」という猫で
まるちゃんは、雄です。

師走の気ぜわしさで、いつも以上に疲れているなと感じた時に
本当に癒される一冊ですよ。

それでは、風邪ひかないように気をつけて下さいね。

また、来週！