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2008年8月22日

ダーホンパオのお話

日ごとに、秋の気配が色濃くなる季節ですが、
そろそろ冷い飲み物から温かい飲み物が恋しくなってきます。

先日AIR-G'のニュースを担当している先輩から
とっても美味しい中国茶を頂きました。

ダーホンパオというお茶なんですが、とってもなめらかで、
ちょっととろっとした舌触りのお茶なんですね。
そして、口に含ませてよーく味わってみると、甘いんですよね。
ほんのちょっとだけ、渋みと苦みがあって、
これがまた絶妙なバランスなんですよね。
香りも非常に上品です。

一杯飲んで、すぐに気に入って、これとっても高級な
お茶なんじゃないかしらと思い、調べてみました。

このダーホンパオという中国茶、お茶の王様、
茶王の異名を持つ、銘茶だったんですね!

今日は、様々、種類がある中国茶の中でも、
とてもドラマティックなストーリーを持つ
「ダーホンパオ」のお話です。

中国茶の、ダーホンパオ。

どんな漢字を書くのかというと、「大紅袍」と書きます。
ダーホンパオは、中国の、十大銘茶の一つ。

千種類を超えるといわれる中国茶の中には、銘茶(名茶)と呼ばれる
評価が高い銘柄がいくつも存在しますが
その中で、十大銘茶の一つに数えられるのが、このダーホンパオです。

歴代の中国皇帝への献上された「貢茶」としても知られます。

ダーホンパオは、中国福建省の(武夷山区の)岩肌に野生する
お茶の樹から採れる「岩茶」の一種。
この「大紅袍」の初代の樹は、樹齢350年を経たたった4本の茶樹。
現在も生き、年間、数百グラム分ほどのお茶と成る葉を茂らせています。

この初代のお茶の樹は、慎重に枝分けされて、
周りの岩場に植樹され、国によって保護されながら
その独特の風味を現在まで受け継がせているんです。

現在、「大紅袍」と名のることができるのは、
この茶樹から枝分けされた茶樹の中でも優れて品質が高く
また、この初代の樹の風味に近いと認定されたお茶のみなんですね。

なるほど、私が頂いたのは、由緒正しきお茶の味だったわけです。
因みに、風味が大紅袍に及ばないもの、異なるものは「小紅袍」と呼ばれます。

仕事の合間や、食事の後に頂くお茶は
ほっと一息つかせてくれるとても大切なものですが
このダーホンパオは、飲む者に、充実した良い時間を
提供してくれる、実力ある銘茶なんですよね。

産地は、名茶の産地として知られる福建省の「武夷山」

武夷山は一つの山ではなく、福建省市にある地区の名称です。
この地区は、数々の美しい渓谷と切り立つ岩山郡から成り、
1999年にはユネスコ世界遺産に登録されています。

ダーホンパオは、聳え立つ峰の岩肌に育つ茶樹から採れる茶葉です。
日光、清らかな霧と清水、岩山が蓄える
天然のミネラル分によってのみ育ち、当然ながら無農薬。
本当の意味でオーガニックな茶と言えます。

では、ダーホンパオのおいしい淹れ方を紹介しましょう。

1、ティーポットとティーカップに熱湯を通して温めます。

2、ティーポットに一人当たり、2.5gの茶葉を入れます。

3、お湯を沸騰させ、素早くティーポットに注ぎます。一人分は、約180ccです。

4、一分くらい待ちます。

5、豊かな香りを楽しみつつお召し上がり下さい。

少し低温で淹れると、ココアを思わせるような
コクある甘さが浮かび上がってくるようです。

最高に贅沢なひと時を楽しんで下さい。

それでは、また来週。


  
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