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2008年8月15日

奇跡の大粒ぶどうのお話

「日本の経営者は、『社長 島耕作』を見習うべきだ」という内容の記事が
先日イギリス紙のエコノミストに載せられたそうです。

島耕作とは、あの人気漫画シリーズの主人公島耕作のことです。

記事によると、日本にはトヨタ自動車やキャノン、任天堂など
世界的トップ企業がいくつもあるのに、多くの日本の企業トップは、
調和を乱すようなことはほとんど口にせず、
リーダーシップに欠けていると批判していいるんです。

そして
「島耕作氏は、大胆かつ賢明で古くさい無知な人間を押しのけることを恐れない。
 社内政治を軽蔑し、年功序列ではなく実力主義で人を登用してきた」と絶賛。
「日本の経営者や政治家は彼から学ぶべき余地がある」と指摘しました。

島耕作は、昭和58年に「課長 島耕作」として連載がスタート。
サラリーマン人生をリアルに描いた漫画として人気を集めました。

団塊世代という設定の主人公はその後、
平成4年に部長、14年に取締役、17年に常務、18年に専務に出世。
漫画のタイトルもそれに合わせて変わってきたが、今年社長に就任たんですね!

さて、今日は、島耕作ばりにインパクトのある、
デビューしたばかりの奇跡の大粒ぶどうのお話です。

皆さんは、「ルビーロマン」という「ぶどう」をご存じでしょうか?
8月11日に、この「ルビーロマン」の初セリが金沢中央卸売市場で行われ
鮮やかに色づき甘みがのった48房に、最高で1房10万円、
平均で約2万7000円の値がついたそうです。

この日、石川県が平成7年から開発を進めてきた赤系大粒ぶどうの
新品種「ルビーロマン」がついにデビューを飾りました。

この「ルビーロマン」とにかく、大きいなんてもんじゃありません。
果粒の大きさが20g以上。
なんと、ぶどうの王様「巨峰」の約2倍はあります。

日本国内ではこれまで100種類以上のぶどうが栽培されていますが、
夏の暑さで色がつきにくいことから、赤系の大粒品種はまれな存在です。

ルビーロマンは石川県で栽培されているんですが、
石川の気象条件に適合しているため、鮮やかな紅色に色付くんだそうです。

この「ルビーロマン」、皮が剥きやすく、
食べやすいのが特徴で、手軽に食べられるそうですよ。
また、甘みが強く、酸味が少ないぶどうで、糖度は巨峰並に高く、約20度くらい。

最近では、果物の糖度を表示しているスーパーも多いですが、
一般的に甘いなと思う果物でも、14度くらい。
20度というと、かなり甘いですよね。
ですが、それでいてしつこい甘さではなく、あっさりした後味。
果汁は非常にジューシーで、さわやかな食後感なんだそうですよ。

この奇跡の大粒ぶどうの開発が始まったのは平成7年。
神奈川県原産の大粒ぶどう「藤稔(ふじみのり)」に赤系系統の品種を交雑。
自然交雑と人工交配の両にらみで進められました。

ところが、実験開始から3年目、うまく育たなかったり、
色づきが悪いなど、商品化は難しい状況にありました。
諦めムードの漂う平成13年の夏、自然交配させた種から育った
4本の木に赤く大きな実がつきました。
これがルビーロマンの原型となり、以後よりよい一本の木に絞り込み、
石川県内の農地へ拡大したそうです。

13年の歳月を経て、この「ルビーロマン」が平成20年8月、遂にデビューしました。
本当にたくさんの苦労や、失敗の積み重ねによって誕生した新品種。
このぶどうにかけた人たちの、文字通り「ロマン」を感じるぶどうですね。

2008年も残すところ、4ヶ月半。
夢をかけて、何かに一生懸命になりたいですよね。

それでは、また来週!


  
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