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2008年5月9日

小林多喜二のお話

「お砂糖は脳のエネルギー源」ということで、毎月一回、頭脳明晰で、
後世に名を残した人物にスポットを当てています。

今日は、今年、没後75年。
今また脚光を浴びている「小林多喜二」をピックアップします。

小林多喜二の名前は皆さんご存知だと思うのですが、
彼の代表作「蟹工船」を読んだことがある方は意外と少ないと思います。
それが今年、売れているんです。

蟹工船は、1929年、多喜二26歳のときに発表された作品ですが、
文庫は、彼が亡くなった後、今から55年前に初版が刊行されました。
今年に入って、2万7000部が増刷され、110万部を突破したということなんですね。
古典で、これだけのヒットはただ事ではありません。

昭和初期の作品ですが、年代が高い方というよりも
20代~40代の働き盛りの皆さんが買われてゆくということなんですよ。

どんなお話かというと、オホーツク海で操業し、
暴利をむさぼる蟹工船の中で、国策の名のもと
リンチなど過酷な労働を強いられた労働者たちが、団結して闘争に立ち上がる。
というもので、一度は、水兵に代表たちが拉致されてしまうのですが、
労働者たちは再び闘いに立ち上がっていくんです。
虐げられた労働者たちの苦悩、そして戦いがリアルに描かれています。

プロレタリア文学を代表するこの「蟹工船」が、
「ワーキングプア」が社会問題となり、「格差社会」を嘆く
若い人たちに共感を呼んでいるということなんですよね。

多喜二は、1903年秋田県生まれですが、小樽高商、今の小樽商科大を卒業後、
北海道拓殖銀行に勤務したこともある、北海道縁の作家です。
多喜二の作品を読んだことがないという方は、
この機会に手に取ってみては如何でしょうか?

ところで、「プロレタリア文学」ってどういう意味かお分かりですか?
学校で習った・・・。
確かに習いました。
が、すっかり忘れてしまいましたね(汗)

プロレタリアというのは、賃金労働者の階級のことで、
プロレタリア文学とは、(直訳すると、労働者文学となりますが)
ロシア革命以降、世界各地で起こった社会主義的、共産主義的な革命文学を指します。

ただ、多喜二の「蟹工船」は、何文学~というようなくくりを外して、
手に取ってみると、今、また新しい読み物として、味わえるのではないでしょうか。

余談ですが、皆さんは、ボールペン派ですか?シャープペンシル派ですか?
数でいうと圧倒的にボールペンが売れているということで、
学校を卒業したら、シャープペンシルはあまり使わないという人が多いようなんですね。

シャープペンシルが、素晴らしいのは、「消せること!」ですよね。

ところがですよ、去年、素晴らしく「消えるボールペン」が
登場してこれが人気になっています。
パイロットから出ているフリクションボールという
ボールペンなんですが、これがきれーーーいに消せるんです。

もちろん、公的文書などには使えませんが、私はとっても便利に使っています。
なんといっても私は手書き派なので、ブログにアップするものも、
ホームページにアップするものも、一度手書きするので、
消せるボールペンは本当に嬉しいです。
書き損じが多いこの性格は、本当は、パソコンで原稿を書いた方が
ずっと時間の無駄が省ける気がするのですが・・・。
手で書くのが好きなんですよね。
しかも、象形文字か!?くらいの凄い字なんですが・・。
今月号のエアージーのタイムテーブルに載っている営業の梅木さんに
「男らしい字ですね!!」と、言われた事がありますが、
つまり、字が乱雑ということですね?!
梅ちゃん!

では、また来週も象形文字で、頑張ります。


  
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