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2008年4月11日

「花」にまつわるお話と「桜のグラッセ」の作り方

先日東京に行ったときに、桜が満開でした!
今年は、本当に早い!
羽田空港からモノレール乗って、浜松町までいく間に、
桜並木が何箇所もあったり、ビルの合間からピンクの小山がいくつも
顔を覗かせていていたりして、ながめているだけで心癒されました。
ポカポカ陽気に誘われて、仕事をしないで公園で
鼻歌でも歌いたくなっちゃいました。

札幌が、桜色に染まる頃、私はお決まりの散歩コースで
近くの小川沿いを歩くんですが、そんな時決まって口を
ついて出るのが、「花」なんですよね。
春のうららの隅田川・・・、で始まるご存知、瀧廉太郎の名曲です。

3番まで歌詞がつけられているんですが、
日本語の美しさが際立った素晴らしい歌なんですよね。

さて、今日は、この「花」にまつわるお話と、
春色を閉じ込めた「桜のグラッセ」の作り方を紹介します。


春のうららの隅田川
のぼりくだりの船人が
櫂のしずくも花と散る
眺めを何にたとうべき

この「花」という歌の作詞者は、武島羽衣です。
明治5年生まれで詩人、歌人、国文学者として名を馳せた人物ですが
金銭や名声には少なかったといいます。

武島羽衣(はごろも)とは、とても優美な名前です。
が、本名は武島又二郎。
・・・。
またじろう。
やっぱり、「春のうららの~」の作者は、「はごろも」であって欲しいですね。

武島羽衣は、明治31年、東京音楽学校(現在の東京芸術大学)の
教授として迎えられ、「尋常小学校唱歌」の編さん委員なども務め、
95歳という長寿で亡くなっています。

作曲者瀧廉太郎の23年間というあまりにも短い生涯とは対極をなしています。
瀧廉太郎は、わずか20数年の人生ではありましたが、
15歳とという若さで東京音楽学校の師範部予科に入学。
明治32年からの約二年間は瀧廉太郎にとってもっとも充実した時期で
「荒城の月」「お正月」「はとぽっぽ」、そして「花」といった
誰もが知っている名曲の数々に結晶した時間だったんでしょうね。

昭和60年からスタートした「国技館すみだ第九を歌う会」では
両国国技館で、ベートーベンの「第九」を
区民合唱団とともに演奏するんだそうですが、
その最後に必ず出演者、観客、関係者全員で
この「花」を合唱するんだそうですよ。
すてきですね!

さて、この「花」の歌詞の2番には

見ずやあけぼの露浴びて
われにもの言う桜木を

と、桜が登場します。
「花」は、春を歌った曲。
やはり、春の花の代表といえば桜をおいてないでしょう!


では、その桜の花びらを使って
「桜の花びらのグラッセ」のレシピを紹介しましょう。

【材 料】
八重桜 10個
グラニュー糖 30g

【作り方】
花を洗って水気をよく切ります。

半量のグラニュー糖をふりかけ弱火にかけ鍋を揺すりながらまぶしつけます。

砂糖が溶けないうちに残りの砂糖を少しずつふり足して、
さらにまぶしつける(手早くやらないと色が悪くなってしまいます)。

八重桜の花びらを使うと色がきれいに出ます。

この「桜の花びらのグラッセ」を使ってクッキーを作ってみましょう。

いつも作っているクッキーの生地の上に花のグラッセをのせ、
まわりにアーモンドを散らします。
160℃で10分焼き、5分乾燥焼きすると美味しく出来ますよ。


では、また来週。


  
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