AIR-G' FM北海道
高山秀毅のヒデキ、感激!
プロフィール
高山 秀毅
高山 秀毅
小中学校から深夜放送、野球中継にのめり込み現在に至る。
競馬、音楽(特にクラシック、でもほかも何でも聞きますよ)、
本格焼酎などが好き。特技は、早起き!
2010年8月24日  11:07
【ホッカイドウ競馬情報(19)】
ホッカイドウ競馬のニューヒロイン、クラキンコが、
19日の門別競馬場で大記録を達成しました!

 この日、ホッカイドウ競馬の三冠レースの最終戦で
ある王冠賞に出走したクラキンコは、
北斗盃、北海優駿に続いてこの王冠賞も優勝。
ホッカイドウ競馬の歴史上としては史上4頭目、
そして牝馬としては初めての三冠馬となりました!

 以前にもここでお話しましたが、クラキンコの父ク
ラキングオー、そして母クラシャトル共に三冠レース
の一つである北海優駿の勝ち馬。父、母が勝った重賞
を、娘が勝つというだけでも快挙だったのにも関わら
ず、その父と母を越えるだけの成績をクラキンコは残
したわけです。

 といっても、クラキンコは決して産まれながらに、
このドリームストーリーが開けていたわけではありま
せん。父のクラキングオーは現役最後となった一戦で、
瀕死の大けがを負った馬。ようやく怪我から回復し、
生産者である倉見(くらみ)牧場さんの熱意もあり、
配合相手として選ばれたのが、牧場で一番の
繁殖牝馬だったクラシャトルでした。

 血統的にも期待を集めたクラキンコでしたが、
デビュー前に行われる2歳春の能検競争においては
最下位、しかも基準タイムギリギリでのゴール。
それから約1年後にホッカイドウ競馬の頂点に立つ
牝馬は、その当時、下から順番を数えた方が早く
見つけられた馬だったのです。

 しかし、レースを使われながらクラキンコは強くなっ
ていきました。2歳戦で勝ち鞍を積み上げて行くと、
中央馬も出走した2歳暮れのGⅢエーデルワイス賞
では2着に入着。
その後は中央競馬や地方の大井競馬場へと出向いて
経験を重ねながら、この春からホッカイドウ競馬に
戻り、無傷の4連勝で快挙を果たしたのです。

 この日の門別競馬場は、歴史的瞬間を一目見ようと、
多くのファンが集まり、パドックから緊張感が高まって
いました。ゴールの瞬間には張り詰めた緊張感を解き放
つかのように、歓声に加え、拍手の音がいつまでも鳴り
響いていました。

快挙の後にあるのは、輝かしい未来。
今後、クラキンコがどんなレースを見せてくれるのか
楽しみはつきません。

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