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2006年6月30日

わらび餅のお話

今日は、わらび餅のお話です。

わらび餅は1560年代、室町時代に茶道の発展によって生まれたものです。

千利休などによって広められた茶道の
お茶菓子として作られたのが、わらび餅なんですね。

千利休といえば、とても好きな言葉を思い出します。

「その道に入らんと思う心こそ、我が身ながらの師匠なりけれ」
これは、何事もその道に入り、その道を学ぼうとするには、
まず「志」を立てなければならない。
この「志」があれば、その人自身の心の中にすでに立派な師匠が出来ている。
そういう意味なんですね。

この歌は、利休百首の最初の歌で、私のお花の先生が教えて下さったんですが、
ちっとも、お花がうまくならない私の励みになりました。

ところで、わらび餅ですが、現在はでんぷんとお砂糖で作られているのが一般的です。
が、元々は山菜のわらびの根からとった、「わらび粉」から作られていました。

わらび餅のふるさとは、日本の古都奈良です。
奈良は、わらび餅の原料のわらび餅の名産地なんですよ。
わらびの根のでんぷんから作るわらび粉を
湯で練り餅状にして食べるわらび餅は、
古くから、奈良名物として広く好まれていました。

本来は、わらびの季節である春の和菓子とされていたものが
現在は涼しげなお菓子として、夏にはなくてはならないお菓子となりました。

暑い夏に、のどごしの良いわらび餅はもう最高ですよね。

実は、今でもでんぷんではなく、わらび粉100%で使ったわらび餅を
作っているお菓子屋さんがあるんですよ!

それは、神戸のふくみ庵というお店なんです。

わらび餅の原料わらび粉は、山菜のわらびの根から抽出したものですが
わずかしか採取できず、あまりにも高価なため、
現在は、ほんの一部でしか使われていません。

ところが、「ふくみ庵」のわらび餅は、この国内産の本わらび粉と
極上の和三盆だけで作った正真正銘のわらび餅なんです。
和三盆は、お砂糖の種類の一つなんですが、上品な味わいで和菓子によく使われます。

しかし、この幻のわさび餅、賞味期限が、わずか10時間!
出来立ての食感は、時間がたつにつれ、急速に失われてしまいます。
ですから、時間の制約を了解していただいたお客様だけに
お作りするという、まさに限定品なんですね!

ふくみ庵は、神戸にあるお店ですが、お店に直接行くと、
注文してからこのわらび餅を作ってくれます。

ただし、さすが究極のわらび餅ですね。

お値段、約600g、4~6人前で、一万円!!

うっ、まさに・・・、「幻」なんですね。


おまけですが、さきほど利休の歌を紹介しましたが、
「志」を持てば自らの中に師匠が・・・、というお話をしましょう。

今公開中の映画「デスノート」に主演している藤原竜也さん。

1,400万部も売れたコミックの映画化で、藤原さんが演じる主人公は難しい役どころ。
主人公は、死神が人間界に落とした、
人の死を決定づけるノートを拾う退屈な孤高の天才!

なので、撮影に入る前は相当緊張したそうです。

役作りのため、好きなお酒も絶って、日々考えて自分が思ったことを
ノートに書き出したりもしたそうですよ。

まさに、「その道に~」を実践している気がします。

そんなひときわ異彩をはなっている藤原さんですが、
デビューには、こんな秘話が。

14歳のときに初めて舞台のオーディションを受けた彼を、
大推薦してくれたスタッフがいて
その方が、書類選考で他の審査員たちが落としたのに、
2回も合格の書類の中に戻してくれたんだそうです。

その舞台は、蜷川幸雄さんの「身毒丸」
そのスタッフのお蔭で、藤原竜也さんは、見事デビューを飾ったという事です。

運命の瞬間というのは、こういうことをいうのでしょうね。

皆さんにも、素敵な運命の瞬間が訪れますように。

では、また来週!


  
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