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[過去の放送]

2005年8月19日

おはぎのお話

今日は、おはぎのお話です。

青のりおはぎを知っていますか?
関西地方には、な、なんとぉ、青のりをまぶしたおはぎが存在するのですね。
すごっ。
見た目はまるで、“まりも”のよう。
まーりもーよ、まーりーもぉ・・・、と阿寒に行くとガイドさんが歌ってくれる
あの唄を口ずさみたくなるほど、まりもちゃんなのです。

この、摩訶不思議な青のりおはぎ誕生の経緯を調べてみたところ
ある伝承料理研究家のお話にたどり着きました。
それによると
「戦前大阪で、五色のおはぎが売られていて、その中に青のりもあった。
 これは、陰陽五行思想から来ているのではないか」
ということなんですね。

五行を色であらわすと、青、赤、黄、白、黒。この五色の食べ物をとると
バランス良く、視覚的にも食欲増進などの効果もあり、健康にもよいそう。
そこで、おはぎで青を表すのに青のりを使ったのでは・・・、というんですね。

ところで、「おはぎ」には、「ぼたもち」という言い方もありますよね。
基本的にこの二つは同じものです。
ただ、従来は食べる時期が違っていました。

春は「ぼたもち」・・・「牡丹餅」
秋は「おはぎ」 ・・・「お萩」

そうです!つまりは、それぞれの季節の花に見立てることで季節感を出していたんです。

それから、ここからは、放送ではお伝えしていない、ホームページ特別篇なんですが
びっくりしたことに、おはぎは、春と秋で呼び名が違うばかりか
夏と冬の呼び名まであるんですーっ!!

おはぎは、お餅と違い、もち米とお米を混ぜて炊くので
お餅のように、ペッタン、ペッタンつきません。
なので、何時、ついたか分からない・・・
つき知らず→着き知らず・・・となりました。

そこから、想像力をふくらませ、夏の夜には、船がいつ着いたか分からない。
なので「夜船」・・・・。

く、苦しい。

でも、ここまで発想が飛べるのはすごいですっ。

一方、冬は「北窓」というらしいんですね。
これは、北の窓には月が出ない。
さっきの、つき知らず、が→月知らずになり、この呼び名が生まれたそう。

く、苦しい・・・。

まぁ、実際に、おはぎを「夜船」や「北窓」って、呼ぶ人がいるかどうかは
定かではございません。

が、しかし、良いではありませんか!
自由な発想こそ、若さの源でもあるわけですから。



  
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