コーヒー好きの女性に朗報です。

厚生労働省研究班が、先ごろ、コーヒーを1日3杯以上飲む女性は
ほとんど飲まない女性に比べ、子宮体がんになる危険度が
約6割も低いと発表したんです。
子宮体がんは、肥満や糖尿病の人、女性ホルモンの働きの
活発な人がなりやすいとされていいて、研究班にによると
「コーヒーが血糖値を下げたり、女性ホルモンの働きを調整したりすることで、
危険度を下げているのではないか」ということなんですね。

調査は、どんな風にして行われたかというと、調査開始時にコーヒーを
飲む習慣について聞き取り、飲む量によって4つのグループに分けて
子宮体がんとの関連を調べました。

コーヒーを飲む頻度が週に2日以下というグループと比較すると、
毎日1、2杯飲む人で約4割
毎日3杯以上飲む人では約6割、
子宮がんの発症の危険度が低かったそうです。
6割というのは、すごい数字ですよね！

ということで、今日は、偉人たちもこよなく愛した「コーヒー」についてのお話です。
トルコから発展したトルコ・コーヒーは、17世紀にヨーロッパに上陸し
1645年にベネチアにヨーロッパで最初のコーヒー店が開業しました。

さらに、フランス、オランダ、イギリス、ドイツ、オーストリアと、
コーヒー店はヨーロッパ中に広まっていきます。

イギリスでは「コーヒーハウス」の名で親しまれ、
1650年に最初のコーヒー店が開店してから10年あまりで
その数は数千に及んだといいます。
ヨーロッパのコーヒー店は文化を育て、歴史をつくる『場』となっていくのですが
一方でコーヒーに対する反対運動も起きてきます。

1674年、ロンドンの主婦たちは結束し、コーヒーハウスに
入り浸っている亭主族への抗議デモ「コーヒーハウス反対運動」を展開します。

果ては、コーヒー有害論まで出現するというありさまでした。
この波は他のヨーロッパ諸国へも飛び火します。

イギリスに遅れること20年あまり、1670年になってドイツにコーヒーが入り、
79年にはドイツ初のカフェが登場するんですね。
そして、ドイツでもコーヒー騒動が起きます。

ここで登場するのが、あのヨハン・セバスチャン・バッハです。

1734年頃、コーヒーが大好きだったバッハは、
『お静かに、おしゃべりめさるな』というカンタータを
ライプツィヒのカフェで自ら指揮棒を振り初演しました。
これが、俗に『コーヒー・カンタータ』と呼ばる、風刺喜劇です。

歌詞がセンセーショナルで
「千のキスよりすばらしく、マスカットぶどう酒より甘いわ。
コーヒー、コーヒーはやめられない」という娘に対して
「コーヒーをやめないなら外出禁止だ」という父との掛け合い、
さらには家中を巻き込んでの大騒ぎが展開されるんですね。
とにかく、コーヒーが大きなブームを巻き起こした時代でした。

バッハの他にも、コーヒーを愛した歴史上の人物は沢山いるんですよ。
文学の世界では、夜中に何十杯ものコーヒーを飲みながら、
創作に打ち込んだというフランスの小説家バルザックの話が有名です。

彼は自分の本の中で
「コーヒーは、知的能力の活動時間をしばしば延長させてくれる」と述べて、
コーヒーの効用を賞賛しています。

さらにそのバルザック談によれば、作曲家ロッシーニも
このコーヒーの効用を認めていて
オペラを書き上げる時にコーヒーを愛飲したようです。
このようにコーヒーはヨーロッパの文化を代表する
人々に受け入れられていったのです。

ところで、現在、コーヒーの生産国や交易国では、
コーヒーを描いた切手やお札にも図柄が使われているんですね。
切手はかなりの種類があり、また、お札は、ブラジルや、
コロンビア、エチオピアなどで発行されています。

余談ですが、これらの国々の中でも
コーヒー発祥国といわれるエチオピアはとてもユニーク。

エチオピアは1年が12ヶ月じゃなく、13ヶ月あるんです！！
エチオピアは、ユリウス暦を使っていて、つまり12ヶ月は30日、
そして13ヶ月目は残りの5日または6日となります。
新年は9月11日です。
エチオピアの暦はヨーロッパと比べ、7年8ヶ月遅れています。

なんだか、面白いでしょう！
エチオピアに行って、本場のコーヒーを飲んでみたい！
そして、今日は、エチオピアアの日付で何日だっけ？
なんて、考えてみたら、小さい事などどうって事ないさ！
世界は色々！人も色々だ！なんて、思えてくるんじゃないでしょうか？！

では、また来週。