今日は、脳のエネルギー源、お砂糖たっぷりで、
集中力を高めてくれる「チョコレート」のお話です。

去年一年間に警視庁に届けられた落し物は、231万件、
現金は、28億円に上るんだそうです。

これ、警視庁ですから、東京での落し物ということになるんでしょうから、
全国なら想像も出来ないくらいの数量ですよね！

その中でも、一番目立つ落し物はやっぱり傘！

傘の場合、落し物というより、忘れものといった方がぴったりですが、
去年は、雨の日1日あたり、3300本が拾われたそうです。

1年にすると、なんと34万本！

あ！傘忘れた！という経験、誰にでもあるとは、思うんですが、
それがしょっちゅうだと本当に困ります。

最近、落し物、忘れ物が多い！という皆さん、もしかして、
集中力、記憶力などの脳年齢が若さを失っているのかもしれませんよ。

たとえば、こんな事はありませんか？

（１）大切にしまっておいたものの置き場所を忘れてしまうことがある。

（２）知っているはずの有名人の名前がすぐに出てこないことは多い。

（３）本を読むよりテレビを見る時間が長い。

（４）映画を見たり、小説を読んでも前ほど感動しなくなった。

（５）睡眠時間が短いと感じる。

こういうことが多ければ多いほど脳が老化してしまっている可能性が高いんです。

そこで、脳トレも大事ですが、脳トレ前に、集中力を高めてくれるチョコをどうぞ！

「テオブルマ・カカオ」

これは、チョコレートの主原料である、カカオの木の学名です。

ギリシャ語で、神の食べ物と意味で、その名の通り、太古の昔から、
その幅広い薬用効果について知られていました。

では、その神の食べ物カカオで作られたチョコレートを
日本で初めて食べたのは、いったい誰でしょう？

さぞやお偉い方か・・、と思いきや、記録に残っている限りでは
1797年、時は江戸時代、長崎の遊女がオランダ人から
チョコレートを貰ったというのが、古い記録として存在するようです。

ただ、あくまで可能性ですけれども、「初めてチョコレートを食べた日本人」として、
もっとも可能性が高いのは、
支倉常長（はせくら つねなが）ではないかと言われているんです。

支倉常長とは、何ものなのかといいますと、17世紀の初め、伊達政宗の命を受け
「慶長使節団」を率いてヨーロッパへと向かった人物なんですね。

太平洋を横断し、メキシコを経由して、ヨーロッパを目指すというものでした。

メキシコ一帯はカカオの生産地ですから、「ここでチョコレートを
口にするチャンスがあったのではないか？！」と考えられえているんです。

そして、チョコレートが日本に輸入されるようになったのは、明治時代。

でも、庶民にとっては、高嶺の花。
高価な贅沢品でした。

それが、待ちに待った国産のチョコレート第一号が発売されることになったんですね。
時は、大正7年、今からちょうど90年前のことです。
チョコレートは、ハイカラな洋菓子としてもてはやされ、人気を博してゆきます。
日本に徐々に浸透しつつあったチョコレートですが、
第二次世界大戦が始まると、状況は一変。
食料統制が行われカカオも全面的に輸入禁止になり、
チョコレートは製造出来なくなってしまったんですね。

その代わりに登場したのが、代用チョコレートです。
カカオ豆の代わりに百合の球根、さつまいも、小豆などを焙煎しバター状にしたあと
油脂を加え、バニラで香りをつけて作られた「チョコレート」です。

その後、カカオ豆が輸入解禁となり本物のチョコレート製造が
再開されたのは、昭和25年頃のことです。

最近では、海外の有名ショコラティエのチョコレートも
容易に手に入れることができるようになりましたね。

チョコレートの中でも、味も形も個性的で、ショコラティエの技と
個性が問われるのが、「ボンボン・ショコラ」です。

フランス語で「ボンボン」とは、「おいしい」という意味なんですよ。

そして、お気に入りのチョコレートは相性のいい飲み物とご一緒にどうぞ。
たとえば、トリュフには、エスプレッソ、アーモンドチョコレートには、ウーロン茶。
また、ホワイトチョコレートにはカフェオレがぴったりです。
それから、ローストしたナッツ類にキャラメルを加えペースト状にした、
プラリネというチョコには、ほうじ茶がよく合います。
お互いに香ばしさが持ち味で、風味が一層引き立つんですよ。
ぜひ、お試し下さいね。

それでは、また来週！