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2008年6月24日

「ピーターラビット」の美味しいもののお話

最近、この本を開くと癒される、お気に入りの絵本を見つけました。
五味太郎さんの、「けっして そうではありません」という絵本なんです。
1月から12月まで色んな生き物が登場して、
彼らの行動の本当の理由を描く短編集なんですけど
本当の理由っていうのが、とってもユニーク!

例えば、私が一番好きな2月のねこでは、
普通の発想なら、ねこが屋根にのぼっていると、
日向ぼっこしてるんだな、となるんですけど
五味さんによると、屋根にのぼると、「ああ、自分はねこだと
素直に思えるのでここにいるのです」なのだそうです。

五味さん独特の着眼点と、想像力で、とっても楽しませてくれる可愛い本なんですよ。

もちろん、絵も本当に面白ろ可愛い!んです。

さて、今日は、物語の中の甘い食べ物ということで、
「ピーターラビット」のお話に登場する美味しいもののお話です。

物語に出てくるお菓子でも、パンでも、ごく身近にあるものなのに
とっても美味しそうに感じる事ってありますよね!
「ピーターラビットのおはなし」は、どれをとっても、食べ物の話ばかり(笑)
永遠の友達いたずらウサギの物語は、読んだ事がない方も、
イラストは絶対に見たことがあるでしょう!

このピーター君というウサギは4人兄弟。
お母さんと暮らしているんですが、お父さんは、
可哀そうな事にマグレガーさんの畑に行ったために
ウサギパイにされちゃったんですよ。
可愛いだけのお話かと思いきや、かなり、シュールな部分も
含まれていたんですね!

お母さんは、ピーターたちに、「絶対に畑に近づいちゃいけない!」
と言い聞かせるのですが、ピーターはお母さんの言いつけが守れません。
あれほどいけないと言われた畑に飛んで行き、
「レタス、サヤインゲン、はつか大根」を食べ放題。
食べ過ぎて、胸焼けしたところ、マグレガーさんに見つかっちゃうんですよ。
ほうほうのていで逃げ帰って何とか無事だったピーター。
その日のご飯は、パンにミルクをかけたものと、
子どもたちが森でつんだブラックベリー。

うーん、なんだか甘酸っぱい香りが漂ってきそう!

ところが、ピーターだけはお腹の具合が悪くなっちゃって、
カミツレを煎じて飲まされる事に。
カミツレというのは、カモミールティーの事。
寝る前に飲むのがオススメのノンカフェインハーブティーです。
語源は、「大地のリンゴ」だそうで、
これは花にリンゴの果実に似た匂いがあるためなんですって。
でも、お茶の匂いはというと、私は、干草のような香りだなぁと
いつも思うんですよね。

カモミールは、キク科の草で白い花を乾燥させたものです。
ドイツでは、お母さんの薬草とも呼ばれ、とても親しまれているとか。
健胃剤・発汗剤・消炎剤として用いられるんだそうですよ。

大人は、結構好きな方も多いと思いますが、ピーターにとっては、
決して美味しいものではなかったでしょうね。

この「ピーターラビットのおはなし」の舞台となったのは、
イギリスの湖水地方です。

まるで、時が止まったかのような静けさが流れるニア・ソーリー村。
大小100あまりの湖が点在する国立公園で、
ここは、ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターが
後半生を過ごした場所として、ナショナル・トラストにより、
そのままに残されているんです。

ポターは、「私は、想像で作り出すことができない、コピーする」
と、語っているように、ニア・ソーリー村には、
絵本の絵そのままの場所が実在するんですよ!
素敵ですね。

もしも、湖水地方に遊びに行く機会があったら
ピーターラビットの絵本の世界を見つけてみてはいかがですか。

それじゃあ、また来週!


  
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