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2008年3月14日

粽と柏餅のお話

今日は、粽(ちまき)と柏餅ののお話です。

もうゴールデンウイークの予定を立てないと予約がいっぱいで、この期間の旅行は無理ですね!
さて、そのゴールデンウイーク、男の子のいらっしゃるおうちでは、
ゴールデンウイーク中には忘れてならないのが、こどもの日。
「こどもの日」は、端午の節句でもあり、戦前は男の子の成長を祝う節句でした。

そもそも、子供の日が定められたのは、昭和23年。
「国民の祝日に関する法律」では、「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福を図ると共に母親に感謝する日」なんですって!
こどもの日におじいちゃん、おばあちゃんに高価なプレゼントを
もらうお子さんもいると思いますが、むしろ母に!!感謝して欲しいものです(笑)

さて、端午の節句に話を戻すと、元々、節句=節会は、
季節の変わり目でもあり、病気や災厄を払う神事が
古来日本において行われていました。
そのシンボルとされたのが菖蒲で、家の軒にはさんだり、
菖蒲湯に浸かったりしたんです。

それが、江戸時代になって、菖蒲が「勝負」に通じるというので、
武家の屋敷で鯉のぼりを立てたり兜を飾ったりして、
男の子の健康を祝うようになったといわれています。
菖蒲湯や、子どもが、菖蒲の葉を剣に見立てて打ち合ったりするのは、
病を祓う力を信じた上での、夏に向けた健康祈願でもあったんです。

端午の節句の発祥である中国の故事にちなんで、作られたのが粽(ちまき)です。
粽食べ食べ、兄さんが~♪って歌にもなっていますよね。
楚の国の忠臣だった屈原という人物、この国は王が
屈原の進言を無視したがために滅ぼされてしまうんですが、

屈原が楚の国の将来を悲嘆して、入水自殺してしまうんです。
彼の悲運の死を悼んで、民が屈原の亡骸が魚に食べられてしまわぬよう、
供養のために川に投げ入れたのが、粽の始まりなんだそうです。
背比べに歌われる粽には、こんな悲しい歴史があったんですね。

それが何故、男の子の節句に食べられるようになったのか?
これは、この屈原が、忠臣の象徴のような存在だったため、
江戸城でも、端午の節句に諸大名から粽の献上が行われたことから来るようです。

やがて民間では、男の子の祝い菓子として、柏餅がつくられるようになりました。
江戸初期に誕生したこの柏餅。言わずと知れた、
柏の葉でお餅をくるんだお菓子ですが、何故柏なのか??
それは、「柏の木が、新芽が出るまで古い葉を落とさない」ことに
縁起をかついで、「子どもが生まれるまで親は死なない」、
つまりは、「家系が絶えない」という願いが込められているんです。
というわけで、武家の間では粽、商家では柏餅が優位だったんだとか。

余談ですが、去年から祝日が増えていることに皆さん、お気づきですか?
「昭和の日」が祝日に加えられて、ゴールデンウイークが
ちょっと増えた気もするのですが、実質的にはあまり変わらないような!?アハハ。
この、昭和の日とは
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」
そんな日なんだそうですよ。
休みだ、万歳!ハワイに行こう!なんていうのも良いんですが、
せっかくの昭和の日ですから、激動の昭和を振り返るとともに、
自分自身の激動の人生も振り返ってみたいと思います(笑)

では、また来週。


  
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