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2007年5月4日

グレース・ケリーのお話

「お砂糖は脳のエネルギー源」ということで
毎月一回、頭脳明晰で後世に名を残した人物にスポットを当てています。

今月は、ハリウッドに愛されながら、プリンセスに転身し、
公妃として生涯の幕を下ろしたグレース・ケリーにスポットを当てましょう。

来月、6月に「グレース・ケリー」の展覧会が開かれます。
札幌は三越デパートで開かれるんですが、
今年はグレースース・ケリー没後25年ということで
4月の東京を皮切りに、広島、横浜、札幌で開催された後、
モナコに戻り、規模を拡大して、この夏盛大に行われるそうです。

公室秘蔵の写真やクりスチャン・ディオールなどの
クチュリエたちによる彼女が公式行事に着て行ったドレス
実際に使われたケリーバッグなども公開予定。
「花を愛したモナコ公妃」と、この展覧会のタイトルには
付けられているのですが、そのタイトルどおり、
彼女は晩年押し花作りに熱中し、数多くの作品を残しているんです。
その押し花のコレクションも展示されるそうで、
これは必見に価値がありそうです。

グレース・ケリーは、アイルランド系の父とドイツ系の母との間に、
4人兄弟の3番目として生を受けました。
生まれたのは、アメリカ・フィラデルフィアで、高校を卒業後、
1人ニューヨークへ移り、モデルやテレビ女優として活躍。
その後、「真昼の決闘」でゲーリー・クーパーの
新妻役を演じたのがきっかけで一躍有名に。
そして、彼女を銀幕の大スターにしたのは、ご存知ヒッチコック作品です。
「ダイヤルMを廻せ」「裏窓」「泥棒成金」と
3本の大作の主演の座を射止めました。

このうち「泥棒成金」には、彼女が後に嫁ぐことになる
モナコを見下ろすことができる道が登場しています。

相手役のケーリー・グラントとオープンカーでカンヌから
ドライブへ出かけその途中でピクニックをする場所というのが、
ちょうどモナコを見下ろすことが出来る山の中腹にある道路沿いなんです。

このコートダジュールのハイウェイは、1982年9月
彼女が自動車事故で亡くなった道でもあったんですね。

とても不思議な運命を感じさせる作品なんですが、
彼女はこの泥棒成金を撮影した一年後
モナコ宮殿で、レニエ大公と初めて会うことになります。

レニエ大公は、彼女に一目惚れ、その後、モナコとアメリカ、
文通で親密さを深め、その年のクリスマス、レニエ大公からプロポーズを受け、
翌年1956年4月16日モナコの大聖堂で結婚式を挙げ
2人は世界中の祝福を受けることになります。

モナコという国は日本の皇居の約2倍ほどしかない、小さな国。
世界で2番目に小さな国です。
その小さな国がヨーロッパ一ともいえる観光国にまでなった蔭には
やはりグレース・ケリーの人気もあってのことでしょう。

そのグレース・ケリーは、生前のインタビューでこんな風に語っています。
「私のことは、謙虚で思いやりのある人として、記憶に残って欲しい」
彼女は、自分の陶器のような美しさを記憶に留めて欲しかったのではなく
内面の美しさを記憶に留めて欲しかったんですね。

彼女は、劇作家である叔父を敬愛し、ブロードウェイの大女優を目指していたそうです。
そんな彼女にとって、ハリウッドの賛美はむしろ迷惑で
不機嫌なスター、クールビューティーとも呼ばれました。

そんな彼女にとって、一番の美徳それは、「謙虚と思いやり」だったんですね。

・・・。
最近忘れていました。
謙虚と思いやり。
心に刻みたいと思います。

それでは、また来週!


  
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