ライブ&イベント タイムテーブル DJ メール プログラム 特別番組 ゲスト情報 最新情報 TOP
  AIR-G' ON AIR LIST
放送中のプログラム キリンビバレッジ presents 47のチカラ~私の別格~ 12:00~12:25

[過去の放送]

2006年9月15日

クレープのお話

秋ですね!

ファッションの街イタリアミラノでは
ショーウインドーが、最近大きく様変わりしているようです。

ブティックの顔でもあるショーウインドーから
マネキンが消えつつあるんですって。
これまでは、お店の側が全身をコーディネートして、
マネキンに着せるのが一般的でした。
以前は、マネキンに着せるコーディネートを
そのままそっくり購入する、というお客さんも多かったんだそうです。

でも、最近では服の情報が溢れていますよね。
それで、お客さんの側が、自由に組み合わせを想像して
楽しむことが出来る、そんなショーウインドーが主流になってきたんです。

その代表例が、「ディオール・オム」のブティック。
棚などを工夫して、上着も、パンツもめがねも靴も、何でも複数陳列。

お客さんは、アレとアレを組み合わせたら素敵かなぁ・・・、
など考えて楽しむそうです。
でも、この陳列方式だと、組み合わせを想像するのに、
かなりのセンスと知識がいりますよね!!
さすが、ミラノ!ファッションの都に住む人々は違いますね。

さて、今日は、イタリア・ミラノと並んで
ファッションを発信地する街として知られるパリ。
そのパリを抱える国、フランスを代表する食べ物「クレープ」のお話です。

クレープというと日本では、小麦粉ベースの生地に
生クリームやチョコレート、フルーツなどがトッピングされた甘いものが主流です。

でも、フランスではお菓子としての甘いクレープは勿論のこと
料理の甘くないクレープも愛されています。

もともと、クレープはフランスの北西部ブルターニュ地方の郷土料理で
やせたこの土地でも収穫できた蕎麦粉を、水で溶き塩を加えて薄く焼いたものに
チーズや、ハムなどをのせて食べた甘くないクレープ「ガレット」が始まりです。

フランスやベルギーでは、家庭でクレープを食べる日というのがあります。
それは2月2日なんですが、日本では豆まきが行われる節分の前日にあたりますね。
この2月2日は、キリスト教の「キャンドルマス」、
日本語でいうと「ろうそく祭り」という祝日なんです。

2月2日は、イエスキリストが神の子として
初めて聖堂に現れた日をお祝いして定められたものです。
現在では、この日はキャンドルを手にミサを行ったり
安産を祈願する妊婦さんが、聖壇にキャンドルを
納めるという習慣を持つ地域もあります。

この2月2日には、その年一年を占うというクレープ占いというのが良く行われます。

まぁ、日本でいうならおみくじみたいなものですね。
吉と出るか、凶と出るか!
これで一年の幸、不幸が決まってしまう?そういうわけです。

どうやって占うのかというと、まず、クレープを自分で焼かなくてはいけません。

一方の手で金貨を握り締め、反対の手だけでフライパンをうまく操り
上手にクレープを返せるかどうかで、占います。

焼けたクレープを高く放り投げ、見事フライパンでキャッチできたら
幸運が訪れ、お金に困らないといわれています!!

クレープ好きだった「皇帝ナポレオン」も
1812年の2月2日に、クレープ占いをしたという伝説が残されています。

4枚目までは成功しましたが、5枚目で失敗。
なぜ、4枚でやめておかなかったのでしょうか?

その年の10月、モスクワからの飢えを極寒の中での悲惨な退却時に
「予の5枚目のクレープだ」と、
ナポレオンはつぶやいたそうですよ。

ところで、フランスでは、「クレープ」はフランスが誇る
9番目の芸術とまでいわれているそうです。

因みに、1番目は文学、2番は音楽。
以下、絵画、演劇、建築、彫刻、舞踏、そして8番目に映画なんだそうです。

ずいぶん、高尚なラインナップの最後に「クレープ」が・・・。

それだけ、親しまれ大事にされている食べ物なんですね。
ただし、最近では、9番目の芸術として「バンドシネ」
つまりコミックが挙げられることが多いので
そうするっていうと「クレープ」は、
10番目の芸術・・・、ということでしょうか。

10番目の方が、キリが良くって覚えやすいかも(笑)
なんてね。

では、また来週!


  
番組トップへ前のページに戻る
過去の放送
2006年9月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
前の月   次の月
過去の放送リスト
坪田佳代子
Mail
日本甜菜製糖株式会社