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[過去の放送]

2006年5月5日

プリンのお話

今日はプリンのお話です。
“プリン”と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、カスタードプリンですね。
甘くて、プルンとしていて、ほろ苦いカラメルソースとの愛称も抜群です。

ある雑誌の編集長から伺った話では、その雑誌でプリン特集を組んだ時に
過去最高の売り上げを記録したそうです。

つまり、私たちは無類のプリン好きな訳ですね。
そのプリンが日本の文献に登場するのは、明治維新以降のことです。

戦後、ホテルやレストランで作られるようになったものの
まだまだこの頃は、牛乳も卵も高価なものでしたから、
裕福な人達だけの食べ物だったんです。

その庶民には高嶺の花だったプリンに1964年、東京オリンピックの年、
革命的なことが起こります。
「ハウスのプリンミックス」が登場したんです。
そう!冷やして固めるプリンの登場ですね。

あれ、子どもの頃に最も良く作ったデザートですね。
固まるまで待ちきれず、冷蔵庫を何度も開けてみては、
母に「そんなに開けるんじゃない」と叱られたものです。

ということで、この冷やして固めるという日本独自のプリンの誕生により
プリンが全国に広がり、現在プリンはスイーツの不動の地位を確立しました。
「なめらか」「とろける」など食感にこだわったものから
「お茶」「豆腐」など、ご当地の食材とマッチングしたもの
「パン」「お酒」など他の食べ物と融合したものなど、
色んなプリンが全国で作られ、世界でも類をみない
日本独自の“プリン文化”が出来上がりました。

そもそも、プリンが生まれたのは15世紀。
大航海時代にイギリスが七つの海を制覇していった頃、船上での食料に困り
ありあわせの材料で食料にしようと、パンくず、フルーツ、ナッツ、卵など
残り物を一まとめにして、蒸し焼きにしたのが始まりです。

もともとは、船乗りの保存食として作られたんですね。

その後、この蒸し焼きの手法による調理方法が、イギリスの家庭に入り
いろいろなバリエーションのプリン(プティング)が作られるようになったんです。
たとえば、パンプティングとか、ライスプティングとか・・・。

その中の一つに卵と、牛乳で作るカスタードプティングがありました。
なので、本来プリンというものは、蒸し焼きするもので、
決して、冷やして固めるものではないんですね。

ところで、ここ数年でメジャーになったプリンといえば
“マンゴープリン”でしょうか。

マンゴープリンは、香港生まれ。
れっきとしたアジアのスイーツです。
マンゴープリン(芒果布甸:モングォボウティン)は、
かの有名な超一流ホテル“ペニンシュラ・ホテル”内のお店
広東料理のレストラン、嘉麟樓(ガーロォンラウ:Spring Moon)が
発祥とも言われています。
が、その真偽のほどは、定かではありませんが、ここのマンゴープリンの味が
香港のマンゴープリン人気に拍車をかけたのは、間違いないようです。

今では、香港に行きさえすれば、
マンゴープリンの文字をあちらこちらで見る事が出来ますし
ガイドブックにも、“香港の代表的なスイーツ”などと書かれていますよ。


  
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