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2006年3月24日

ザッハトルテとマシュマロのお話

今日は、「ザッハトルテ」と「マシュマロ」のお話です。

ホワイトデイのお返しに、「デメル」のザッハトルテを頂きました。
仕事仲間からは「エビで鯛を釣る」と、ののしられている今日この頃です。
・・・。

その「ザッハトルテ」を下さったのは、食通で有名なK支社長。
K氏は、ザッハトルテを手渡しながら
「このデメルは、ザッハトルテの本家争いをしたことでも
 有名なウイーンの老舗で東京には、お店があるんだけど、
 札幌にはまだないよね?」
さらに
「生クリームをホイップしたものを添えて食べると、一層美味しいよ」
との助言も頂きました。

さ、さすが、食通は違います。
開けてみると、まず、驚くほど「お箱」が立派なんですっ!
デメルは、神聖ローマを統治したハプスブルク家の紋章を
ブランドマークにしているほど由緒正しき、王宮御用達の菓子店です。
箱すら、恐れ多い気が致します。
そして、一口食べてみると、こってりした印象のザッハトルテなのに
思いのほかアッサリして上品な味わいでした。
これが、王宮の味なんですね。うんうん。

「デメル」は、「ホテルザッハー」とザッハトルテの本家争いをしたんですが
この二店のザッハトルテ、出所は一緒です。

そもそも、ホテルザッハーの菓子職人フランツザッハーが
1832年に創り出したのが、このザッハトルテ。
門外不出とされたレシピが、ザッハー家からデメル家にお嫁に行った際に流出し
近年、こっちが本物のザッハトルテだ~!争いが巻き起こった訳です。

その裁判も決着がついて、どっちもザッハトルテです。ということになったんですね。

めでたし、めでたし。(って、そうかぁ??)
しかし、女の子というのは実家から何でも持っていくものですが
門外不出のレシピまでとは・・・。
すばらしゅうございます。

さて、このデメルの海外支店第一号店は、東京原宿にあります。
なんと、お菓子も、インテリアもウイーンと全く同じなんだそうですよ!
そして、ウイーン同様お菓子のウインドウディスプレイも、季節ごとに変わるんだそうです。

ところで、ホワイトデイに話は戻りますが、ホワイトデイは元は、
「マシュマロデイ」とも呼ばれていました。
マシュマロって、見た目も可愛いんですが、名前もキュートです。

一体、なんでこの名前が付けられたんでしょうか?

実はこの「マシュマロ」の語源は、「マーシュマロウ」から来ています。
「マーシュマロウ」は、アオイ科の植物です。
日本名は、ウスベニタチアオイ。
英語名、マーシュマロウは、沼地の葵という意味です。

マーシュマロウという植物の成分には、喉や胃腸の炎症を抑える効果があるため
お菓子のマシュマロが作られる以前から、
咳止め用のトローチの原料などにも使われてきました。
薬用植物としては、古代から用いられていたほど、歴史は古いんです。

古代エジプトでは、マーシュマロウの樹液を煮立てて作ったペーストを
ハチミツに混ぜた食べ物があったそうです。
今でも、マシュマロの根は、民間療法に使われる薬草です。

それで、昔々は、このマーシュマロウの樹液に
卵白や砂糖を混ぜたものを「マシュマロ」と呼んでいたんです。
それが、19世紀頃に、マシュマロの樹液の代わりに
「ゼラチン」を使う作り方に改良されました。
マーシュマロウの樹液は入っていなくっても、
マシュマロとう名前は残った訳です。

という訳で、今私たちが食べているマシュマロには、「ゼラチン」が入っているんですが、
ゼラチンというのは、90%が美肌成分「コラーゲン」で出来ているんです。

コラーゲンは年齢とともに不足してきますが、マシュマロは手軽にコラーゲンを補える
美味しくて、美肌効果が期待できるお菓子だったんですね。

マシュマロは、ドイツ生まれのお菓子ですが、
今では、故郷ヨーロッパよりもアメリカで良く食べられています。
日本では、そのまま食べることが多いマシュマロですが、
海外では、ピクニックやバーベキューの時に
マシュマロを串に刺して、直火で焼いて食べるのが人気です。

他にコーヒーや、ココアに浮かべたり、チョコレートフォンデュにしたりと
アイディア次第で楽しみ方も広がりますよ。

最後に、マシュマロココアの作り方のポイントなんですが
まず温めた牛乳にココアを入れて溶かしたら、
あらかじめカップにマシュマロを入れ、その上からココアを注いで下さい。
マシュマロが先と覚えておいて下さいね。

それじゃあ、また来週!


  
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