この番組スイートハートボックスでは、「お砂糖は脳のエネルギー源」とういことで
毎月一回、頭脳明晰で、歴史に名前を残した人物にスポットを当てています。

今日は、ブランド「グッチ」の創業者、グッチオ・グッチにスポットを当てます。

「グッチ」は、1923年、グッチオ・グッチ（Guccio Gucci）が
フィレンツェで創業した高級ファッション・ブランド。

画期的なことに、世界で初めて商品にデザイナーの名前を入れたのが
「グッチオ・グッチ」その人なのです！
まさに現代ブランド創設のブランドともいえます。

グッチの創業者であるグッチオ・グッチは、
1881年にイタリアのフローレンスに生まれました。
小規模な旅行用カバンと、馬具の製造会社をフィレンツェに
オープンさせたのが、グッチの歴史のはじまりです。
その品質の高さからグッチの製品は大好評を呼び、
グッチは一気に高級ブランドとしての地位を確立します。

けれども、第二次世界大戦の後の1935年、
国連による経済制裁でイタリアは他国との貿易が禁止。
皮革の入手が困難となったグッチの経営は
たちまち危機に晒されたのですが、そこは、独自の発想で乗り切ります。

グッチオと彼の息子アルドは、在庫していた原皮を極力減らさないように、
皮革以外の素材を組み合わせて製品を作ることを思いついたのです。

そうして生まれたのが、竹と革を組み合わせた、
かの有名な「バンブーバッグ」です！
1950年代に入り、ストライプ・ウエビングや、
メタルビット付きモカシンシューズ等を発売
これらも大ヒットとなりました。
　
1953年、GUCCIの創業者グッチオ・グッチが死去。
グッチはその息子や孫に受け継がれ、同年『GUCCIニューヨーク店』オープン。
これに伴い、GUCCIは『世界的な高級ブランド』として、
その名を知られるようになります。

この頃になると、『ローマの休日』で知られるオードリー・ヘップバーンや
アメリカの大女優でモナコ王妃となったグレース・ケリー達に愛用され
GUCCIはシックなハリウッドスタイルの代名詞になりました。

グッチオが自ら考案したグッチオ・グッチの頭文字をあしらった
ダブルGのモノグラムは、あまりにも有名ですね。

しかし、経営的な内部紛争が絶えず、企業改革に苦慮する日々が続きます。

そして、ついにグッチは破綻の危機を迎えてしまうのです！！

その瀕死のグッチを立て直した人、それがトム・フォードです。
90年代に入り、クリエイティブディレクターとして
トム・フォードを迎えたグッチは、伝統と歴史に
現代的なトレンドをミックスした新しいブランドを
イメージを作り上げることに成功。
トム・フォードの活躍により、グッチは倒産の危機から、
世界最高の人気を誇るブランドとしての復活を遂げました。

彼のような、人物を鬼才と呼ぶのでしょう！

トム・フォードは建築学を学んだ後、モデルとして活躍した
時代があったほど、かなりのイケメンです。

天は、二物を与えたのですね！

羨ましい。

トム・フォード、今は、独自のブランドを立ち上げていますが、
グッチを救ったことで、その名を広く世界に
知らしめたことは間違いありません。