キリンビバレッジ presents 47のチカラ~私の別格~ 12:00~12:25 |
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毎月一回、頭脳明晰で、歴史に名を残した人物にスポットを当てています。
今日は、トーマス・バーバリーに注目してみましょう。
「バーバリー」といえば、コートの質の高さで定評があるブランド。
「バーバリー」の創業者トーマス・バーバリーは、
世界初の布で出来たレインコートを作った人なんです。
彼が、21歳で服地屋さんを開いたのは、今から140年前、1865年の事でした。
トーマスは、その頃の服地が重い事を懸念して、
すぐに軽い服地の開発に乗り出しました。
そのきっかけとなったのは、ある町医者のこんな言葉だったといいます。
「雨の日に重いレインコートを着て往診するのは本当に辛い。
あんなレインコートを着るくらいだったら、
ずぶ濡れの方が、健康に良い・・・」
当時レインコートは、ゴムが使われていたので、重く、
通気性がなくて、決して心地良いものではありませんでした。
そこで、彼は、軽くて防水効果のある生地を散々考えた挙句に、
たどりついたのが、綿で防水布地を作ることだったんです。
糸の段階で、防水加工し、その糸を固く撚り、
綾織りによって目の詰まった織物を作り、その上からもう一度防水加工をする。
これが、史上初のゴムを使わない防水布地です。
トーマスは、この布地を「ギャバジン」と名づけました。
やがて、バーバリーという名前がギャバジンで出来たレインコートの代名詞となりました。
イギリスのエドワード7世は、「余のバーバリーを持て」と言ったそうです。
王様ですら間違えたくらいですから
この時代はレインコート、イコール、バーバリーだったんでしょうね。
そして、トーマスは、多くの探検家たちとも親交がありました。
彼は、歴史に名を留めた探検家たちの注文を注意深く聞き
特別にデザインしたテントを作りました。
1911年に、初めて南極に到達したアムンゼンは、
翌年その地点に挑戦するスコットのためにバーバリーのテントを
目印に残したんだそうです。
1912年に、アムンゼンがトーマス・バーバリーに送った
感謝の手紙にはこんな風に書かれています。
「ソリの旅で、バーバリーのオーバーオールはとても役立ち、
価値ある友でした.....」。
極限に立ち向かう冒険家たちの命を守ったもの・・・、
それがバーバリーなんですね。