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2005年11月11日

トーマス・バーバリーのお話

スイートハートボックスでは、「砂糖は脳の即効性のエネルギー源」ということで
毎月一回、頭脳明晰で、歴史に名を残した人物にスポットを当てています。

今日は、トーマス・バーバリーに注目してみましょう。

「バーバリー」といえば、コートの質の高さで定評があるブランド。
「バーバリー」の創業者トーマス・バーバリーは、
世界初の布で出来たレインコートを作った人なんです。

彼が、21歳で服地屋さんを開いたのは、今から140年前、1865年の事でした。
トーマスは、その頃の服地が重い事を懸念して、
すぐに軽い服地の開発に乗り出しました。
そのきっかけとなったのは、ある町医者のこんな言葉だったといいます。

「雨の日に重いレインコートを着て往診するのは本当に辛い。
 あんなレインコートを着るくらいだったら、
 ずぶ濡れの方が、健康に良い・・・」
当時レインコートは、ゴムが使われていたので、重く、
通気性がなくて、決して心地良いものではありませんでした。

そこで、彼は、軽くて防水効果のある生地を散々考えた挙句に、
たどりついたのが、綿で防水布地を作ることだったんです。
糸の段階で、防水加工し、その糸を固く撚り、
綾織りによって目の詰まった織物を作り、その上からもう一度防水加工をする。
これが、史上初のゴムを使わない防水布地です。

トーマスは、この布地を「ギャバジン」と名づけました。
やがて、バーバリーという名前がギャバジンで出来たレインコートの代名詞となりました。

イギリスのエドワード7世は、「余のバーバリーを持て」と言ったそうです。
王様ですら間違えたくらいですから
この時代はレインコート、イコール、バーバリーだったんでしょうね。

そして、トーマスは、多くの探検家たちとも親交がありました。
彼は、歴史に名を留めた探検家たちの注文を注意深く聞き
特別にデザインしたテントを作りました。

1911年に、初めて南極に到達したアムンゼンは、
翌年その地点に挑戦するスコットのためにバーバリーのテントを
目印に残したんだそうです。
1912年に、アムンゼンがトーマス・バーバリーに送った
感謝の手紙にはこんな風に書かれています。

「ソリの旅で、バーバリーのオーバーオールはとても役立ち、
 価値ある友でした.....」。
極限に立ち向かう冒険家たちの命を守ったもの・・・、
それがバーバリーなんですね。



  
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