今日はシュークリームのお話

　近頃では、アメリカに日本の焼きたてシュークリームの店が進出して
にわかにシュークリームブームになっているんだとか。
因みに、アメリカでは「クリームパフ」といいます。
「シュークリームください」というと、靴磨き用のクリームが出てきますので
お気をください。

　さて、シュークリームの歴史を振り返ってみると
16世紀中頃、イタリアのメディチ家の王女カトリーヌ・ド・メディチが
フランスの王子アンリ二世に嫁いだところから始まります。
この時、王女と一緒にイタリアからフランスに渡った菓子職人によって
シュー生地がフランスに持ち込まれました。
その後、シューアラクレームへと変化していった、というのが
有力な定説となっています。

　思い出してみると、このイタリアのメディチ家、何度も何度も、
この「Sweet Heart Box」にお菓子のルーツとして登場してきましたよね！

　「一体全体、メディチ家ってどんな一族なんでしょう？！」というのを、
今一度おさらいしてみましょう。

　この一族はとてつもないお金持ちです！
メディチ家は、1400年代から1743年までフィレンツェを支配した一族。
もともとメディコ（薬、医療）に関する商売をしていたと言われていて
その後、金融業にも手を広げ、メディチ銀行を設立。
なんと、イギリスやフランスなど、各国王室に多額の資金を貸しつけて
急速に発展を遂げました。
また、ハプスブルク家やフランス王家などと婚姻関係を結び、
ローマ教皇も二人輩出しています。
とにかく、とてつもない大金持ちであり、政治的にも絶大な力を誇っていたのですね。
シュークリームも、大本（おおもと）は、そのメディチ家から始まったわけです。

　最近の焼きたてシュークリームブームに乗って、東京池袋には、
シュークリームのテーマパーク東京シュークリーム畑もできました。
ナムコナジャタウン内にあるこのパークでは、
さまざまなシュークリームが楽しめるそうです。