2024/05/11 放送
先日5月2日に小樽の梁川通りにオープンした「裏小樽モンパルナス」へやってきました。小樽らしい古い街並みを次世代に残し、地域の活性化を進めるプロジェクト名でもあり、およそ築百年の建物を含む3つの空き店舗を利用した新しい複合文化施設なんです。
3つの建物はそれぞれの顔を持っています。A棟は「レンタルアートスペース」。3つの建物の中で一番古い建物で、展覧会や映画の上映、ライブなどの多目的スペースとして利用できます。
A棟はレンタルアートスペース
B棟はレンタルカフェスペースの「GCGB」
B棟は「レンタルカフェスペース」。レンタルカフェ「GCGB」は3時間以上から借りることができて、カフェはもちろんパーティーなどでも利用できます。
C棟には古着屋さんとカレー屋さん
C棟にはカレー屋さんの「bumcurry」、古着屋さんの「disco」が入っています。そして、それぞれの2階部分は「民泊スペース」となっていて、6月にオープン予定となっています。
すべての棟の2階は民泊スペース
この「裏小樽モンパルナス」の楽しさや秘密を、プロジェクトを企画した方に聞いてきたのでご紹介しますね。まず、気になるのが「裏小樽モンパルナス」という名前。これは昭和初期に、東京・池袋周辺のアトリエ村に若き芸術家たちが暮らし、作っていた文化的エリア「池袋モンパルナス」からインスパイアされたネーミングだそう。
この「池袋モンパルナス」という名前を付けたのは小樽出身の詩人・小熊秀雄。プロジェクトに関わる方の中には、小熊さんと縁のある方がいたこともあって「裏小樽モンパルナス」と名付けられたそうです。
そして、この建物は「古き良きもの」を残すことを前提として改装・改修されています。まだ使用できる部分を活かすことはもちろん、以前、梁川通りにあった石蔵倉庫の一部の建材を使用したり、今年3月に閉店した運河プラザにあった「喫茶一番庫」の調度品や展示品も使用されています。
上の写真にある民泊スペースの天井は、以前近所にあった化粧品屋さんで使われていた木箱をそのまま利用しているそう。天井を見ると、今はないお店の名前や住所が見えたりして面白いです。
窓から見る小樽梁川通りの街並みも魅力的だと思います。中にはこの建物に以前住んでいた子供の落書きも残されていて微笑ましいですね。他にもたくさんの人から調度品の寄贈を受けたり、プロジェクトメンバーの同級生などが、ペンキ塗りや掃除を手伝ってくれたり、多くの方々のいろんな思いが集まって受け継がれている建物だと感じました。
オープンした 5月2日の夜はレンタルアートスペース「裏小樽モンパルナス」でライブが行われました。2021年に始まった「ウラオタルイベント」のオリジナルメンバーでもあり、以前、小樽さんぽを担当していた「花男」さんと「八田ケンヂ」さんによる2 マンライブ!プロジェクトを支えてきた地域の方々や、2021年にこの場所で個展を開いた現代美術家の奈良美智さんなども来場して、温かく歴史を感じる建物の再スタートにふさわしい、素敵な夜でした。
また、今後もたくさんのイベントが予定されていますので、詳しくは「裏小樽モンパルナス」の SNS をチェックしてください。
皆さんも小樽の人たちのたくさんの想いと歴史が集まる場所、「裏小樽モンパルナス」へ小樽さんぽに来てくださいね!
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小樽アオバト情報局
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— 小樽アオバト情報局 (@otaru_aobato) October 25, 2021
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