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2007年9月28日

サルヴァトーレ・フェラガモのお話

「砂糖は、脳のエネルギー源」ということで、毎月一回この番組では
頭脳明晰で、後世に名を残した人物にスポットを当てています。

今日は、女性のあこがれのブランド、フェラガモの創設者、
サルヴァトーレ・フェラガモをピックアップします。
サルヴァトーレ・フェラガモは、1898年、イタリア、カンパニア州に生まれ。
生家が靴屋であったわけではなく、家の向かいに靴屋があり
彼は子供のころからその店にしゃがみこんで、
靴が出来上がるのを見つめていたということです。

たった11歳で、靴屋を開業します。
14歳のときにはすでに6人の職人を抱えた靴屋になっていたといいます。
そして、16歳でアメリカに渡ります。

けれども、ボストンの靴工場で彼を待っていたものは、深い絶望でした。
アメリカの靴は「重くて、下品で、ひどい」というのが、彼の感想だったんですね。

そこで彼は、足を痛めない靴を製作するため、
大学の医学部に通い、解剖学を専攻します。
そして、最終的に、「靴をはいて立った時に、体重がくるぶしのところに
来なければならない」という独自のルールを発見するのです。
このルールからフェラガモの靴は重心が、足の土踏まずのところに
くるようになっているんですね。

しかし、彼の努力もむなしく、最初から幸運に恵まれたわけではありませんでした。
初めは、かなり苦しかった彼の商売ですが、その彼を一介の靴職人から、
靴のデザイナーに返信させたのは
セシル・B・デミル監督の大作、映画「十戒」でした。

彼は、デミル監督から俳優の靴の注文を受けた彼は、
まず図書館に入り浸って、当時の服装を調べました。
しかし、衣装の資料はあったものの、靴については一ページの記述もなかったのです。

そこで、彼は、衣装のイメージから靴を作りました。
そうしたところ、巨匠は「ぴったりだ!!」と、」大喜び。
これがきっかけで、「十戒」の成功のあと、様々な監督と仕事をすることになり
当然多くの俳優たちと知り合い、彼らから靴の注文を受けることになってゆきます。
彼の作る靴はことごとく、俳優たちとくに女優たちを夢中にさせました。

彼の顧客には、沢山のハリウッドスターが名を連ね
例えば、オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンロー、
イングリッド・バーグマン、マレーネ・ディートリッヒ、キャサリン・ヘップバーン
そして、一度に70足もの靴を注文したというグレタ・ガルボ、などなど。
銀幕のスターたちが彼の靴に魅了されていったのです。

こうして、ハリウッドスターたちを顧客にし「スターの靴職人」という名声を集めます。

そして、今から80年前の1927年、イタリアに戻り、
フィレンツェで、「フェラガモ」を」開業。
大恐慌の余波を受けて1933年、一度倒産するのですが、
王侯、貴族や有名人の顧客を獲得し、見事復興を果たしました。

稀有な靴職人だったサルヴァトーレは、履き心地のよい靴を信条とし
顧客の足に触れただけでその人物の体調すらわかったとも言われています。

彼は、革命的と言われた、ウェッジ・ヒール、
フラットフォーム・ソールなどを生み出し、数々の特許を取得しています。

そして、彼の自伝に、
「最も美しい脚と足首の持ち主」と書かれているのは、
マレーネ・ディートリッヒだそうです。
うらやましいですね。

沢山の女優の美脚を支えた彼の靴は、今も、女性たちの憧れですね。

ところで、今年、2007年の秋冬は、「ブーティーブーツ」が来る!と言われています。
たけが、くるぶしまでの短いブーツです。
私は、まだ履いている人を見たことはないんですが、
ショップにはかなり並んでいてすごく可愛いもの、かっこいいものも多いんですよね!
テレビで随分取り上げられ、購買意欲をそそられた方も多いでしょうね!

やっぱり、靴はおしゃれの要。
履き心地が良くって、自分に似合うものを選びたいですよね。

では、また来週!


  
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