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2007年9月21日

甘酒のお話

今日は、甘酒のお話です。

段々と、冷えこむ時期になってくると、食べたくなるのが、
ほかほかの肉まんに、あんまん。
そして、飲みたくなるのが、とろっとした甘酒ですね。

寒い季節に、ことこと温めた甘酒・・・、良いですねぇ。
体の芯までポッカポカになります。
お正月に、神社に初詣に行って、甘酒を振舞われたり、雪祭り見物で、
冷えた体を温めるのに甘酒を一杯。
なんていうのが、甘酒のイメージですね。

甘酒は、春夏秋冬、どの季節に多く飲む飲み物ですか?と訊ねられたら、
ほとんどの人が「冬」と答えることでしょう。
ところが、この甘酒、俳句の世界では、意外なことに、夏の季語にあたるんです。
甘酒が、「夏」なんて、思いもよらない事ですが、
なんでも江戸時代には、暑い夏を乗り切るために
栄養補給として飲まれていたのだとか。

甘酒というのは、納豆、味噌などと同じく発酵によって作られた食品です。
発酵食品は、ビタミンや、必須アミノ酸といった人間にとって、
なくてはならない栄養素を多く含んでいます。
江戸時代に一番死亡率が高かったのが、夏。
そんなことから、夏バテ防止の栄養ドリンクとして甘酒が飲まれていたんですね。

江戸時代には、町にさまざまなモノを売り歩く行商が盛んになりましたが
夏にもっぱら売り歩くもののトップに甘酒が上げられていたようです。
人気があったんですね。

栄養面で、もうちょっと詳しくみてみると、
麹に由来する食物繊維とオリゴ糖が豊富に含まれていて
これが、腸内環境を整える手伝いをしてくれます。

そんなことから、甘酒は、「ジャパニーズヨーグルト」、
日本のヨーグルトと呼ばれているんですよ。
その他にも、麹菌が繁殖するときに、ビタミンB1、B2、B6、
パントテン酸、ビオチンなど
天然吸収型ビタミン群を作って米麹に蓄積させ、
それが甘酒に溶け出してくるんですね。
つまり、甘酒は、総合ビタミンドリンク!ともいえるわけです。

なんだか、甘酒が飲みたくなってきましたが、
甘酒の風味がちょっと苦手だなぁ、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、柑橘系の果汁を入れて飲む変わり甘酒というのはいかがでしょうか?

カップ1杯の甘酒に、レモンや、ゆずなどの
柑橘系の果汁を大さじ一杯ほど入れます。
そうすると、さっぱりとして、香りも良くなりますから、
気分もリフレッシュできますよ。

最近風邪ぎみという方が増えているようですが、
ビタミンも豊富な栄養ドリンク“甘酒”で
身体を元気付けてあげませんか?

それでは、また来週!


  
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