この番組では、「砂糖は脳のエネルギー源」ということで
毎月一回、想像力豊かで、広く世の中に
名前の知られた人物にスポットを当てています。

今月は、以前から私が紹介したいと思っていた
「ターシャ・テューダー」をピックアップします。

彼女は、世界的絵本作家です。
今年92歳を迎える彼女は、世界中にファンを持つ、
とっても素敵なおばあちゃまなんです。

ターシャは、1915年、アメリカ・ボストン生まれ。
両親の離婚後父の友人に預けられ、その家の型破りで独創的な気風に影響を受けます。

23歳で、処女作「パンプキン・ムーンシャイン」を発表。
「コーギビルのいちばん楽しい日」とか、「コーギビルのゆうかい事件」など
100冊に及ぶ絵本や挿絵を手がけています。

私とターシャの出会いは彼女が描いた絵本ではなく
彼女のライフスタイルを綴った「思うとおりに歩めばいいのよ」という本でした。
彼女は、アメリカ、バーモント州の田舎で、自らが設計し
息子セスが手工具で建築したという18世紀風の住まいで暮らしています。

ターシャは、一日の大半を草花の手入れに費やし、庭の果実を摘み
小花模様のドレスやエプロンを手作りして、
ヤギの乳を搾りジャムを作ってブルーベリーパイを焼く。
そんなシンプルで、慎ましいターシャの暮らしぶりは、
世界中のファン、特に女性ファンを虜にし続けています。

彼女のライフスタイルを書いた本も大人気になっていますよね。

そんな彼女は、イギリスの劇作家「ジョージ・バーナードショー」の
この言葉を座右の銘として生きてきたんだそうです。

“人は自分が置かれている立場を、すぐ状況のせいにするけれど
この世で成功するのは、立ち上がって自分の望む状況を探しに行く人、
見つからなかったら作り出す人である”

ターシャ・テューダーのように、自然体で暮らしている女性の
座右の銘にしては、ちょっと意外な感じがしますが
彼女は、自らの強い意志で今の生活を掴み取ってきた人なのでしょうね。

そうそう、草花の手入れだって大変な労力がかかるはずです。
約30万坪も庭があるといいますから、この広さ東京ドームの約20倍なんですって。

ターシャは、毎年チューリップの球根を100～200個注文するのだそうです。

そして、ターシャ・テューダーのトレードマークといえば、ウェルシュ・コーギー。
あの、足が短くって、耳がピンとした賢そうなワンコです。

コーギーの子犬が彼女の家にやって来てから、
良く彼女の作品に登場するようになりましたが
コーギーの他にも、沢山のの動物が彼女と共に暮らしています。

その中に、灰色のオウムもいるんですが、
ある船乗りから譲り受けたもので名前はペプラー船長。
ターシャが、コーギーたちにいう口調を真似して
「ほらほら、いたずらしないで」って繰り返すんだそうです（笑）
そして「ご機嫌いかが？」と尋ねると「いいよ！」と答えるんですって。

あはは。
可愛いですね！！

こんな素晴らしいターシャの暮らしぶりは、私たちに和みと夢を与えてくれますね。

彼女の言葉「思うとおりに歩めばいいのよ」と、心の中で唱えると、
それだけで、勇気が湧いてきますし、気持ちが楽になります。
私にとっては、魔法の言葉です。

さて、最後におまけのお話しなんですが、
11月22日は良い夫婦の日というのは広く知られていますが、
2月2日は、「夫婦の日」なんだそうですね。

ターシャの座右の銘の生みの親「ジョージ・バーナード・ショー」が
夫婦についてこんな名言を残しています。

“結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。
宝くじなら当たることもあるのだから”

なかなか辛らつな言葉ですが、夫婦にとって、結婚生活にとって一番大事なのは忍耐。
・・・ということを暗示しているのでしょうか。

因みに、ジョージ・バーナード・ショーって誰？という方のためにマメ知識です。
彼は、劇作家で、イギリスでシェークスピア以来最大の劇作家といわれ
1925年にはノーベル文学賞を受賞しています。
その台詞の見事さで人気があり、多くの格言・名言を残しています。

では、彼の名言をもう一つだけ。
“自由は、責任を意味する。だから、おおかたの人間は自由というものを恐れる”

では、また来週！