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2006年12月29日

おとそのお話

今日は、「おとそ」と、お酒のお話です。

お正月の縁起物の一つ、お屠蘇(とそ)は、中国から伝えられました。
唐の時代の医学書には、お正月の風習についてこんな風に書かれています。
お屠蘇は、東方に向いて一家で飲む。
飲む順は、年齢の小さな子供から年長の者へ。
一人が飲めば、一家が無病無疫。
一家全員で飲めば、その家の一里四方が無病無疫。

年齢が若い順に飲むのは、年長の者が、若さにあやかるという意味があるようですね。
お屠蘇の「屠」というのは、邪気を祓うという意味で
「蘇」というのは、心身を目覚めさせ甦らせるという意味なんです。
最近では、家族揃ってお屠蘇を飲むというお家が少なくなってきているようですが
身も心も真新しくという願いをこめて、一家揃ってお屠蘇というのは、
良い習慣だと思います。

さて、年始は新年会などで、お酒を飲む機会も多いですが、飲みすぎは禁物です。
では、一体どれくらいが適量なのかといいますと、
目安は数字の「2」と覚えておくと便利です。

もちろん個人差はありますが、例えばビールなら大ジョッキ2杯
ウイスキーならダブルで2杯、日本酒なら2合。
大体これくらいが、ちょうど良い量ということです。

適量を飲むほろ酔いが良いというのは、江戸時代前期に貝原益軒が
記した「養生訓」にも説かれています。
85歳で他界した貝原益軒は、84歳にして確信した健康法の心得を
養生訓にまとめたのですが、飲酒については
「酒は天の美禄なり、少し飲めば陽気を助け、血気をやはらげ・・・」と
書かれています。

つまり、ほどよく飲めば、血行促進、ストレス発散、
食欲増進などお酒の効用を説いているんですね。

けれども、「酒を多く飲む人の長寿なるはまれなり、
酒は半酔いに飲めば、長生の薬となる」とも記していて
飲みすぎは健康を害すると明言しているのです。

酒を百薬の長とするのには、お酒の肴も大切です。
アルコールを分解するためには、たんぱく質と炭水化物が必要です。
砂糖も炭水化物の仲間なので、お酒と一緒に
甘いチョコレートを、ちょっとつまむのもお薦めなんですよ。

ところで、皆さんは家で飲む派でしょうか、外で飲む派でしょうか。
家で飲む派の私は、一ヶ月に買うお酒代が結構かさむ月もあるのですが
道民のアルコール飲料の平均購入額は、一ヶ月あたり3,783円なんだそうです。

これは、2004年の総務省の家計調査年報によるもので
2人以上の世帯対象で、一世帯あたりの平均なんですが、
全国平均を少しだけ下回っています。

お酒の種類でいうと北海道は発泡酒、国産ウイスキーが全国一位で、焼酎が二位。
一方、ビールの購入額は少なくなっています。
やはり、夏が短いせいなんでしょうね。
単価も安いものが良く買われ、道民はアルコールにおいては節約型のようですね。

では最後に、戌年の締めくくりに犬にまつまる民話を一つ紹介しましょう。

犬は昔々足が三本でした。
けれども、これでは泥棒を捕まえるのに速く走れません。
そこで猫に「足を一本下さい」と頼みました。
でも猫は「私もネズミを捕まえなくっちゃいけないので、ダメです」と断りました。
そこで犬は、そこに座っていた香炉に「足を一本下さい」とお願いしました。
すると香炉は「良いですよ。私はじっと座っているだけなので、上げましょう」と
言いました。

それ以来、香炉の足は三本に、そして犬はもらった足を汚さないように
足を上げて、おしっこをするようになりました。

おしまい。

では、皆さん、良いお年を!

また来年も、宜しくお願いいたします。



  
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