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2005年10月21日

体が温まるロシアンティーのお話

朝晩、寒くなってきましたね。
うちは、もう、ちょびっとですが、暖房を入れてしまいました。

さて、今日は、体が温まるロシアンティーのお話です。

ロシアンティーといえば、ジャムを入れて飲むもの・・ですよね?!
なので、ロシアでは、紅茶にジャムを入れて飲むとばかり思っていました。
が、これは、ちょっと違うようなんです。

本当のロシアンティーは、ジャムは入れません。

そもそも、ロシアにお茶が伝わったのは、明(今でいう中国)の皇帝が
ロシアの皇帝にお茶を送ったのが始まりです。

それまで、ロシアのお茶といえば、
木苺や薬草を煮出した飲み物だったようですが、
味はといえば、あまり美味しいものではなかったようですね。

なので、その頃はお茶を飲む文化はロシアにはなかったようですが、
今はといえば、ロシアでも、日本と同じようによくお茶を飲みます。

ロシアでは、お茶を入れる時に、「サモワール」という
ロシア特有の湯沸かし器を使います。
簡単にいうと、このサモワール、電気ポットとティーポットが
セットになったようなものです。

色とりどりで、優雅なものが沢山あり、実用品のほかにも
お部屋の装飾品としても人気があります。

それで、このサモワールで沸かしたお湯を茶葉が入ったポットに注ぎます。
この注いだお茶というのが、とーーーっても濃いんです!

でも、ジャムはいれません・・・。じっとガマン、ガマン。
ジャムや、お砂糖、お酒、レモンなどは、添えるものなんですねぇ。

そして、そのカップに注がれたお茶に、なんとしたことかっ!
サモワールの蛇口をひねりお湯を注ぎ、濃さを調整するんです!

オー、マイ、ゴット!!
大雑把かつ、ワイルドな感じ・・。

イングリッシュティーといえばですよ、皆さん!
茶葉をティースプーンですくい、
「一杯はあなたのため、一杯は私のため、そしてもう一杯はポットのため」
とか言っちゃって、きっちり茶葉の分量を計算しつくして、
ポットに入れるわけです。

それに引き換え、ロシアンティー。
いいじゃん、濃かったら薄めればさ!
って感じなんですね!!

おー!ロシアよ!フレキシブルなお茶よ!!

さて、話を肝心のジャムに戻すと、この添えられたジャムは、
舐めながら紅茶を飲むそうです。

それはそうと、「ロシアンティー」という名前のお茶、
日本のほかにも、イギリスにもあるそうです。
ただし、イギリスでは「レモンティー」を
「ロシアンティー」と呼ぶことがあるそう。

これは、ロシアに嫁いだ孫娘に会いに、
ヴィクトリア女王がロシアに行ったときに出された紅茶が
レモンティーだったので、というのがその由来のようです。

それから、おまけの話なんですが、ロシアンティーに添えられるジャム・・・
このジャムの歴史の中で登場する人物の中には、意外な人物がいます。

それは、かのノストラダムスなんです。
預言者ノストラダムスはジャムの研究の第一人者だったそう。
もともとお医者さんだったノストラダムスは、
薬として用いられていたお砂糖を
健康に生かせないかと考えるうち、ジャムを発明。
ジャムの作り方を掲載した本が広まり、
ジャムが一般的になったということなんですね。

いやぁ、ノストラダムスが作ったジャム!
・・・、予言の味がするのかな??
って、どんな、味じゃい。


  
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