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2009年3月6日

イースターのお話

3月の声を聞くと、雪解けの匂いや、ショーウインドーのふんわりとした
パステルカラーなど、春を感じることが多くなりますよね。

今日は、日本ではなじみがないと思いますが、
キリスト教の春を祝うお祭り「イースター」のお話です。

皆さんは、キリストの復活を祝う復活祭、イースターをご存知でしょうか。
春の再来を祝うお祭りでもあるこのイースター、名前は知ってる、
聞いたことがあるという方がほとんどでしょうが
では、いったい何日なのか?と尋ねられたら
即座に答えられる人は少ないと思います。

イースターはクリスマスと並ぶ大きな教会行事です。
祝日となるんですが毎年、日にちが違う移動祝日なんです。

イースターは、春分の後の最初の満月の日の次の日曜日。

かなり、ややこしいですね。
毎年、3月22日~4月25日の間に当たります。

このイースターとは、キリストが死後3日目にして
甦ったことを記念し、春の自然の甦りを祝うお祭り。

復活の象徴の卵を食べたり、ペインティングした
卵を贈り合ったりして、盛大にお祝いします。
復活祭の卵、イースターエッグはイースターの象徴なんですね。
国や地域によっては、このイースターエッグを
イースターの時に庭や室内のあちこちに隠して、
子供たちに探させるといった遊びもおこなわれます。

イースターエッグは、ともとヒナが卵から生まれることを、
イエスが墓から出て復活したことを結びつけたもので
それと同時に冬が終わり草木に再び生命が甦る喜びを表したものといわれています。
近年では卵だけでなく、卵をかたどったチョコレートも広く使われるんですよ。
面白いのは、このイースターエッグ、英語圏やドイツでは
イースター・バニーが運んでくるものとされているんですが
フランスやイタリアでは教会の鐘が運んでくるものとされているんです。

イースター・バニー、つまりウサギは、英語圏やドイツでは、
イースターエッグと同様にイースターのシンボルとされているんですが
何でウサギなのか?というと、ウサギは多産なので生命の象徴であり、
また跳ね回る様子が生命の躍動を表しているといわれているんです。

イースター・エッグと同じ様に、ウサギをかたどった
チョコレートやパンも作られます。

またイギリスでは、このイースターが近づく季節になると、
街角のパン屋さんやスーパーに
ホットクロス・バンズというパンが並びます。
その名にあるとおりクロス、十字がついているのが特徴です。
歴史を遡ると、中世の時代にパン屋さんが悪霊を遠ざけ、
パンがよく発酵するようにと、すべてのパンに
十字の印をつけたの習慣に由来しています。

イギリスでは、キリスト受難の日という聖金曜日・グッドフライデーから
イースター・マンデーの月曜日までの4日間が祝日となります。
グッドフライデーはキリストが十字架にかけられた日なんですが、
その朝に食べるのがこの「ホットクロス・バンズ」

この日は朝早くからこのパンを買うために行列が出来るのだとか。
焼きたて熱々のホットクロス・バンズを持ち帰り朝食に間に合わせるために、
祝日にもかかわらずみんな早起きするんです。

ホットクロス・バンズは、レーズンやピール類、シナモンなどの
スパイスがきいた香りのよい生地に
小麦粉の練り粉で十字架をのせて焼いたパン。

食べるときは、温かいうちに横に二つに切って
バターを塗って食べるか、切った面を上にしてこんがりトーストし、
バターをしみ込むくらいたっぷりと塗って頂きます。

このホットクロス・バンズはイギリスの「春の味」なんですね。

  
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