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2009年2月20日

桃カステラのお話

もうすぐ桃の節句、ひな祭りですね!

今日は、長崎では桃の節句に欠かせない名物、桃カステラのお話です。
3月3日のひな祭りには、春の食材を使ったちらし寿司の他、
桃の節句に因んだお菓子やお酒でお祝いします。
雛あられに、草餅、白酒、桃花酒・・・。
「桃カステラ」も、ひな祭りをお祝いするお菓子の一つです。

何年も前からこの「桃カステラ」ってどんなカステラだろう!?
食べてみたいなぁ、って思っていたんですよね。
そうしたら、先日ある女性企業家の講演会に行った時に、
たまたまロビーで販売していたんです!!
ラッキーでした。

早速買ってみましたよ。
まず、食べる前ににおいをかいでみました。
桃の香りは、全くしません。
・・・。
一口食べてみると、桃の味は・・・、全くしません(汗)
それじゃあ、何で桃カステラなのか??

答えは簡単で、カステラの上に、桃の姿の
砂糖細工がのっかっているからなんですね。

この長崎名物の縁起菓子の「桃カステラ」は、ほのかにピンク色。
その姿が愛らしく、長崎では主に初節句のお返しに利用される他
、結婚式や出産などのお祝い事にも用いられます。

「桃カステラ」と言っても、長崎以外の地域の方には
ほとんど馴染みがないと思います。
北海道の方で召し上がった事がある方は
少ないんじゃないでしょうか?

「桃カステラ」は、ポルトガル伝来のカステラの上に、
中国で不老長寿の縁起物とされる桃の姿を
フォンダン(砂糖細工)で描いたもの。
大きさは、大人の手のひらいっぱいに乗るくらいで、
高さは5~7センチほどあります。
長崎では桃の節句が近付く頃、多くの和菓子店や
洋菓子店の店頭を飾り、春の訪れを告げるんですね。
異国情緒あふれる長崎の歴史の中から生まれた「桃カステラ」。

カステラとフォンダンで桃をかたどった基本スタイルは、
どのお店も変わりませんが、味も表情もお店ごとに
趣向を凝らし、個性がみられます。

私が食べた「桃カステラ」は、松貴堂という
お菓子屋さんのもので、カステラはかなりしっとりしていて
桃の砂糖細工の部分は、とっても甘いんです。
ひとつ食べると、大満足。
桃の形が可愛いのでなんだか食べちゃうのがもったいない感じでしたが。

ところで、ひな祭りに欠かせない雛人形ですが、
元来は「立ち姿」で飾られていました。
けれども、徳川家康の孫・東福院和子が娘のためにつくった
「座りびな」をきっかけにひな壇に飾るようになりました。
一般に広まったのは江戸時代中ごろです。
また、向かって左側に男びな、向かって右側に
女びなという位置が定着していますが
本来、日本では中国の文化の影響を受け、
平安時代より左を上位とします。
そのため、男びなは女びなの左に置くのが古来の姿。
京都では、その古来の形で飾っている家もあるようですね。
今のように、男びなを向かって左に置くようになったのは大正時代から。
西洋の礼式にならって、大正天皇が右、皇后が左に
並んだことがきっかけだったそうですよ。

それじゃあ、また来週!

  
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