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2006年11月24日

「あずき」と「あん」のお話

今年も残すところ、あと一ヶ月と少しとなりました。
年賀状の準備に、大掃除に忙しい季節がやってきます。

ところで、皆さんは片付け上手ですか?
有名雑誌にコメントを寄せているインテリアスタイリストによると
片付けられない人の家には、ある共通のものがないんだそうです。
それは、「え~っ!そんなのもが・・・」と思うようなものなんですが
ずばり、それはゴミ箱!なんですって。

日常的なゴミを捨てて部屋をすっきりさせるためには、
大きめのゴミ箱を持つことが第一歩。

それも、各部屋、スペースごとに置くことが大切なんだとか。
ゴミを捨てやすい環境を作ることが、部屋をきれいに保つために
非常に重要なことなんだそうです。

さて、今日は身体に中からきれいにする「あずき」と「あん」のお話です。

小豆を使った「あん」には、腸の調子を整え、
お腹をきれいにする食物繊維がたっぷり含まれています。
寒い冬場も、風邪をひかないために必要なビタミンB1、B2が豊富で、
体の代謝を活発にしてくれます。
低カロリーの上に老化を防ぐビタミンEも含まれていることから、
ダイエット健康食品といわれています。
そして、漢方では、あずき粥には、解毒・利尿などの
薬効があるといわれているんですよ。

小豆あんは、西洋と違って菓子の材料に乏しかった日本が、
古来から磨きぬいてきたものです。

小豆は、日本以外では中国、韓国、ブータンなどに食習慣があるのみで
年間国内消費量12万トンのうち、国内産が7~9万トンを占めています。
そのため、小豆は英語でも「AZUKI BEEN」と呼ばれているんです。

ところで、「あん」というと、お砂糖の入った小豆の粒あんやこしあんなど
甘いあんこを思い浮かべますが、元々は違ったようです。

「あん」というのは、江戸時代の初めに、ポルトガル人宣教師のために作られた
辞書には、「餅や饅頭の中の詰め物」と書かれているそうです。
お饅頭などに入っているものを、広く「あん」と呼んだんですね。

お饅頭は、室町時代頃に中国から伝わったようで、
中に入れるものは肉類が中心でした。
今でいうと、肉まんのようなものだったんでしょうね。

けれども、仏教では肉食を禁じられていたので、
お寺などでは肉の代わりに小豆などを使うようになりました。
でも、当時は砂糖がなかったために、塩味のあんこだったようです。

室町時代の終わり頃から、南蛮貿易により、砂糖が輸入されるようになって
あんこに砂糖が入れられるようになったんですね。

そして、時が流れ江戸時代の中ごろ、さとうきび栽培を奨励する将軍が現れました。
この将軍のお蔭で、甘いあんこを使った和菓子が、庶民の間に広まったわけですが
その砂糖普及に貢献した将軍とは、暴れん坊将軍で知られる
徳川八代将軍「吉宗」だったのです。

江戸時代末期には、今でも私たちがよく口にする和菓子が売り出されました。
江戸の神田今川橋の近くの店から売り出されたことから、
この名前がついたという「今川焼き」です。

今川焼きは、地方によって様々な呼び名があるのをご存知ですか?
二重焼き、大判焼き、小判焼き、回転焼き、太鼓まんじゅう、
夫婦まんじゅう、フーマン、おやきなどなど。
こんなにも沢山の別名を持っているんですね。
そして、JRAの競馬場内で販売する「G1焼き」など
販売場所や、イベント、お祭りなどに合わせて
特殊な名前をつけている場合もあります。
同じものなのに、本当に沢山の名前をもつもの、それが今川焼きなんですね。

因みに「たい焼き」も、今川焼きの変形なんでしょうね。
たい焼きが歴史上初めて登場するのは、明治43年。
港区麻布十番の「浪花屋総本店」の創製によるものなんだそうですよ。

それでは、また来週!

  
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