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[過去の放送]

2006年8月4日

プラダの女神のお話

スイートハートボックス、この番組では
「お砂糖は脳のエネルギー源」ということで
毎月一回、頭脳明晰で、広く世の中に名前が知られている人物を
ピックアップしています。

今日は、イタリアのファッションブランド「プラダ」を
消滅の危機から救った女神にスポットを当てましょう。

現在、アメリカで公開中の映画「プラダを着た悪魔」は、
2006年のサマームービーとしては
女性を中心にかなりの注目を集めている作品です。

ニューヨークで、憧れの職業についた女性の舞台裏を辛辣に、
コミカルに描いた映画で、この作品の中で
一流ファッション誌の鬼の編集長を演じるメリルストリープが着る、
様々なプラダの洋服も話題になっています。

日本での公開は、11月。
すでに、劇場には日本版のポスターが貼られていますが、
赤いヒールを履いたこのセクシーな脚のバックショットは
実は、美脚が買われ抜擢された人気モデルの、押切もえちゃんです。

さて、その「プラダ」は、今から93年前、1913年のこと。
創設者「マリオ・フラダ」が、イタリア・ミラノに
皮革製品の店を開業したのが始まりです。

世界中から、質の高い革や珍しい素材を集め、
イタリア職人の技術で豪華なアイテムを作ります。
それが、ブルジョワの間で評判になり、
イタリア王室御用達にまでなったんですね。

ところが、動物愛護運動の高まりや、創業者・マリオが他界したことで
プラダは人気を失ってゆき、ついには無名ブランドにまで陥落します。

その後、20数年にわたるプラダの低迷期を立て直す
救世主として現れたのが
マリオの孫娘“ミウッチャ・プラダ”だったんです。

彼女は、元々デザインの勉強なんかはしていません。
ミラノの小劇場で、5年間パントマイムを学んでいたというのは、有名な話です。
さらに大学では、政治学の博士号を取得。
政治や、女性の権利問題にも熱心という顔を持ち合わせています。

そんな彼女が、気の進まないプラダへの入社を決意したのが、29歳のとき。
彼女は、生前マリオが旅行カバンに使っていた、
工業用防水ナイロン生地「ポコノ」に目を付けました。

彼女は、ポコノと革を併用したバッグを開発し、
これが全世界にセンセーションを巻き起こします。

あの当時、軽くておしゃれで実用的と、スーパーモデル達がこぞって
プラダを愛用し、世界中を旅する姿が、随分雑誌に取り上げられましたものね。

デザイナーであるミウッチャ・プラダのコンセプトは
「日常を贅沢に飾る」というもの。

「彼女以上に、女性の内面を表現できるデザイナーはいない」とまで
評価されるようになったミウッチャ・プラダ。

彼女は、他のデザイナーとは違い、華やかなショウのラストはいつも控えめです。
普通は、モデルに囲まれ、スポットライトを浴び
ここぞとばかりに最高の笑顔を振りまくものですが、彼女はそうしません。

「モデルと張り合っても仕方がないでしょ!?」
そう、彼女は語っています。

そして、「他のデザイナーの服は着ないのですか?」という質問には
「もう亡くなったデザイナーか、まったく売れていないデザイナーの服なら着るわ」
と答えています。

ユーモアのセンスもあり、斬新なアイデアで
プラダを発展させてゆくミウッチャ・プラダは
全世界の女性の憧れでもありますね!


  
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