今日は、シナモンのお話です。

皆さんは、サンリオのキャラクターで、白くって
耳がダンボみたいに大きいワンコの名前を知っていますでしょうか？

2003年のサンリオピューロランドのメインキャラクターになっちゃうほど、
大人気になってるこのワンコは、「シナモン」っていう名前なんです。
で、もう数年前になるんですが、とある大きなスポーツの
全国大会のアナウンスを頼まれた時の話なんですけど、
落とし物が届いているのでアナウンスしてもらえませんかと言われたんです。

そこで、私は「白いワンコのついたバッグが届いています」と言ったところ、
そこにいた学生スタッフの女の子が「坪田さん、そのワンコ、
シナモンっていうんですよ」と教えてくれたんです。

そこで、気を取りなおし「シナモンちゃんがついたバッグが届いています」と
言ったところ、女の子たちが、「シナモンに、ちゃんはつかないんじゃないなぁ・・・。
だってシナモンは男の子ですよ」って笑われました。
えーーーーーーっ、こんな可愛くて男の子！
ほっぺがピンクなのに男の子！なんだそうです。
勉強になりなした。

さて、今日は、ワンコのシナモンではなく、
お菓子にもよく使われるスパイスのシナモンのお話です。

シナモンには、とてもとても古い歴史があります。
紀元前4000年頃からエジプトでミイラの防腐剤として使われ出し、
世界最古のスパイスともいわれています。
そういえば、フェニックス不死鳥は、ミイラとシナモンを
燃やした魔法の火の中からよみがえったという話がありますよね。
なにか、とてつもないパワーを感じさせるシナモンですが、
香りは濃厚かつ深くスパイシーです。

シナモンは、熱帯地方に育つ常緑樹で、野生のものは
10メートルほどにまで成長するそうですが、
栽培されているものは通常2メートルくらいにおさえられています。

ところで、シナモンの花って何色だと思いますか？
スパイスなので、燃えるような赤なのかなぁと想像していたら、
シナモンの花は黄色で、その後に結ぶ実は白なんだそうですね。
18世紀にオランダ人がスリランカで栽培を始め、その後インド、マダガスカル、
アフリカ、ジャマイカ、などでも幅広く栽培されるようになりました。

60・のシナモンの葉から約1・のエッセンシャルオイルを作ることが出来ます。
シナモンリーフは気分が沈んだ時におすすめのエッセンシャルオイルです。
最近、なんだか、寂しいなぁとか、あー、やる気がでない、
なんていうときのアロマテラピーに是非使ってみて下さい。

抗菌作用があるので、雨の日続きで、湿気が気になるという時には、
室内のカビ臭さをおさえるの芳香剤としてもお奨めです。
特に、オレンジスイート、ベルガモット、レモン、などの
柑橘系のエッセンシャルオイルと合わせて使うと心地よい香りになります。

シナモンは、日本では、カプチーノなどの飲み物の他には、
パンやお菓子に使われることがほとんどですね。
シナモントーストや、シナモンロール、また、アップルパイなどの
香り付けに使われます。京都の銘菓八橋でもお馴染みになっていますよね。

ヨーロッパでは、主に、甘味料理や、お菓子に使われ、そして、
インド料理や、アラビア料理にとっては非常に重要なスパイスになっているんですよ。
特に、インドカレーには、クローブ、カルダモンと共に、
欠かせない3つのホールスパイスの一つになっています。
その他、メキシコではコーヒーに入れ、
アラブ諸国では、マトンシチューや挽肉料理に使われます。

余談ですが、ワンコの「シナモン」は、この冬映画になるそうです。

それでは、また来週！