今日は、世界で一番生産量の多い果物「ぶどう」のお話です。

ぶどう狩りの季節ですが、ぶどうの皮についている白い粉のようなもの
アレが、どうも気になる・・・という方いらっしゃると思います。

そのまま食べても良いのかな？
やっぱり、洗った方が、良いのかなぁ？？

あのぶどうの表面についている白い粉のようなものは
「ブルーム」といって、ぶどうの内側から分泌された天然のもの。
新鮮なもの、よく熟したものほど「ブルーム」が沢山ついています。
雨水をはじき、病気から実を守ってくれています。

なので、農薬やホコリではありませんから、安心して食べることが出来ますよ。

この時期は、スーパーに行くと、色々な種類のぶどうが並んでいますが
ぶどうの品種は、ちょっとびっくりするくらい沢山あるんです！
なんと、世界で七千種以上もあるといわれ、
そのうち日本で栽培されているものは三十種くらいのようです。

日本では、ほとんでが生で食べられますが、
世界では生産量の七割くらいが、ぶどう酒～ワインになります。

ですから、日本のぶどうの品種名「ヒムロッドシードレス」や
「ふじみのり」、「たまゆたか」といったものより
「メルロー」「シャルドネ」「カベルネソーヴィニオン」など
ワインのラベルに記されている品種名の方を、ご存知の方も多いでしょうね。

ワインは世界中の人々に愛されている飲み物ですが
驚いた事に！ワインを飲みながらマラソンレースをするという
健康に良いのか、悪いのか？！無謀なのか楽しいのか？！
不可思議、かつ大胆な大会がフランスにあるんですね。

毎年、ぶどうの収穫直前の9月に開催される「メドック・ワイン・マラソン」
このマラソン大会は、給水ポイントでワインが振舞われ
優勝者には、自分の体重と同じ量のワインが贈られるというユニークな大会です。

38Km地点以降からは、ステーキなども出てくるんだそうです！（笑）
仮装して参加する走者も多く、凝った面白い仮装には賞も贈られます。
また、スタート地点やゴール地点などでは、利き酒大会などのイベントも開催されます
このマラソン大会に行ってみたいという方、日本からもツアーが組まれていますよ。

この「メドック・ワイン・マラソン」が行われるメドック地区は
フランス南西部、大西洋に面したアキテーヌ盆地の中にあります。
気候がとても温暖で、もちろんぶどうの産地でもあるんですね。

最も有名なのは、アキテーヌの代表的な都市ボルドーで
ここは、世界最大のワインの産地でもあります。

それにしても、なんというマラソン大会なんでしょうか・・。
今年の「メドック・ワイン・マラソン」の写真をネットで見たのですが
全身ヒョウ柄の着ぐるみでワインを飲んでいる人を発見！！

そんなんで走って、ワイン飲んで、熱くてお酒が全身にまわって、
カラダに悪くないですかぁ？？
まあ、良いんですけどね。

ぶどうは、最も古い栽培植物のひとつで
古代エジプトでは、オリシス、ギリシャではバッカスに捧げられた植物。
これらの神々を祭る神殿はぶどうのツルで飾られ、
この装飾は神聖なる場所に不可欠なものとなっていったんですよ。

あー、それなのに、ワイン飲んでヒョウの着ぐるみ・・・。
バッカスもびっくり・・・、ですかね。

では、また来週！！