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2006年8月18日

カキ氷とスムージーのお話

今年は、本当に暑い、暑い、夏となりました。

真夏日ばかりで、ばて気味ですが、過去に33回も
真夏日があった年があるんですって!
もう80年も前のことなんですけど、札幌でその猛暑なら、
本州は赤道直下だったのでしょうか?

さて、こんな暑い夏は、やっぱりカキ氷!!

というわけで、今日は「カキ氷とスムージー」のお話です。

スムージーは、アメリカ生まれの新感覚の飲み物です。

日本でもすっかり定着したこの冷たい飲み物は、
1960年代にアメリカでスタートしました。

そして、1990年代に入ってから、フローズンカプチーノの流行と共に
西海岸を中心に、おしゃれなドリンクとして定着したんです。

スムージーの語源は「SMOOTH」スムーズです。
日本語にすると、「なめらかな、口当たりの良い、素敵な」といった意味になります。
このスムージーを家庭でも手軽に作ることが出来るミキサーも売っていますね。

まず、コーヒーや、果物などお好みの材料を用意して冷凍庫で凍らせるんです。

果物だったら凍らせたあと、シロップを加えてミキサーに入れます。

凍らせた果物を丸ごと削って混ぜ込むので、
“果物の果肉感”や“シャリシャリ感”が味わえます。

それに、ビタミンや食物繊維なども一緒にとることが出来るので、
とてもヘルシーなデザートです。

スムージーじゃなく、夏はやっぱり「カキ氷」という方もいらっしゃるでしょう。
カキ氷を家で作る場合、ちょっとしたことで美味しく出来上がります。

そもそも美味しいかき氷とは、
「氷の形が柱状で、口に入れると、すーっと融けるようなカキ氷」です。

冷蔵庫の中でガチガチに凍らせた氷だと、
つぶつぶっぽく、口の中でもジャリっとしますから
昔ながらの保冷庫に入れておいて、少し融け始めた、
いわゆる汗をかいている氷を使うのがポイントです。

「えっ!!そんなことで??」と拍子抜けするような話ですが、
このひと手間で極上のカキ氷が出来上がります。

カキ氷の事を「フラッペ」ともいいますね。
これはフランス語で「冷たくしたもの」という意味です。
カキ氷や、氷水というのは、世界中にあるんです。
台湾、イタリア、フィリピン・・。
もちろんお隣の国、韓国にもあります。

ハングル語でカキ氷の事を「ピンス」というんですが
中に、色んなものが入っていると、○○ピンスとなるんです。

一番、メジャーなものは、アズキ氷、パッピンスでしょうか。
もちろん、日本と同じく、イチゴや、メロン味もちゃんとあるそうですよ。

ところで、ヨーロッパでは、昔々から氷雪を食文化の中に取り入れてきたのだそうです。
1800年頃、スペインを舞台にした「カルメン」にも氷水屋は登場します。
小説家メリメは、1845年に「カルメン」を発表します。

ご存知かと思いますが、「カルメン」は、純情な青年ドン・ホセが、
情熱のジプシー女カルメンに翻弄され
彼女の情夫、そして、カルメンをも手にかけてしまうという悲劇です。

この懺悔話をドン・ホセから聞かされることになった
小説の語り手が「私」つまり、メリメ自身という設定です。

この「私」が事件が起こる前にアンダルシアを旅行中、
妖艶なカルメンに遭遇してデートに誘った場所というのが
「氷水屋」でした。

スペインの氷水屋は、カルメンが旅人に占いをしたように、
コーヒーを飲んだり、アイスクリームを食べたり
日本でいうと、お茶屋のような気軽な場所だったのでしょう。

カルメンは、氷水屋に入り浸って、トランプ占いのような事をして、
旅人から小遣い銭をせびっていたようですね。

この時代に、町から田舎まで、氷水屋は、どこにでもあったんですって。

では、また来週!


  
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