アジアのスイーツに、はまっています。

美味しいですよね！！
それとは知らずに、アジアンな毎日を過ごしている人も多いはず。

例えば、ナタデココは、フィリピン原産、タピオカは台湾、
大ブームなった、香港のマンゴープリン！
みーんな、アジアです。

あーーー、食べたい・・・。

何だかスイーツというと、まずはヨーロッパを思い浮かべることが多いんですが
アジアにも、それぞれの国ならではの甘いお菓子があるんですね。

今日はその中から、永遠のスイーツ、絶世の美女も愛した
「杏仁豆腐」をピックアップします。

杏仁豆腐・・・、豆腐と名がついても、豆腐の仲間ではありませんよ。
杏仁豆腐は、お豆腐に姿・形が似ているので、この名前が付けられました。

ところで皆さん、杏仁（あんにん）って何でしょう？！
杏仁とは、杏（あんず）のタネの中身、柔らかい核の部分のことです。
杏仁豆腐の重要な材料となる杏仁は、古来より栄養豊富な食品として食べられていました。

それだけではなく、お薬としても使われていたんです。

杏仁には、咳を鎮めたり、消化を促進、また、解熱作用もあるといわれ
漢方薬として用いられていたんです。

ところで、中国では、お医者様のことを別名「杏林」と呼ぶんだそうですが
これには、こんな由来があるんですね。

古代中国、三国志の時代の呉の国に、庶民の間に名医と呼ばれる医者がいました。
彼は、貧しい人からは治療費を受け取らず、
その代わりに、家の周りに杏の木を植えさせました。
杏仁の、漢方薬としての素晴らしい効能を知っていたからなんですね。
そのため、彼の家の周りには、杏の林が出来、
後に名医のことを「杏林」と呼ぶ語源となりました。

また、杏仁は健康だけではなく、美容にも良いんですね。
杏仁から作られるアプリコットオイルには、様々な美容効果があり
昔から、フランスや韓国では、非常に人気あります。

杏仁には、肌を若返らせる色々な種類の脂肪酸が豊富です。
その秘密は、杏仁の脂肪酸が、私たちの肌の脂質に
とても似ているとうことなんですよ！
肌にしっとりなじんで酸化を防ぎます。

そして、新陳代謝を促して血流を良くするので、
肌のくすみが消えキメが細かくなって行く・・・。
吹き出物が、改善されることも良くあるそうです。

まさに、美肌づくりにもってこいです。

そして、この杏仁には、こんな大物伝説も残されています。

それは、世界三大美人の一人、かの「楊貴妃」が「杏仁」を
全身に塗って美容を保っていたというんですね。
楊貴妃は、美白のために牛乳風呂に入っていたことでも有名ですが
さすが、三大美人！美への探究心は並々ならぬものがありますね。

さて、最後に、この杏仁豆腐の読み方についてなんですが、実は2つあるんです。
一つは、「あんにんどうふ」。もう一つは、「きょうりんどうふ」です。

これは、昔々の中国で、杏を「あん」と発音した時代と「きょう」と
発音した時代があったからなんですね。

それで、現代の中国ではどうなっているのかというと
「杏仁」は、「しんれん｝と」読むんですって！
しんれんどうふ・・・、な訳ですね。
フムフム。

あー、杏仁豆腐が食べたくなってきました。
それでは、また来週！